Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
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Outline of Annual Research Achievements |
女性ホルモンの顕著な変動は、受容体の発現変化やシナプス数減少などによる神経形態変化や、神経伝達効率の低下などを引き起こし、月経前症候群(PMS)、産後うつ、更年期障害、記憶障害の誘因となることが考えられている。これらの詳細な神経形態・機能変化を解析するため、モデル細胞系の作成を目指した。プロゲステロンは、脳内において神経ステロイドを合成し、GABA神経に作用する。代表的神経ステロイドである3α,21-Dihydroxy-5α-pregnan-20- one(THDOC)やプロゲステロンを処置し、アストロサイト・単一ニューロン共培養モデルを用いてICRマウス(P1)の線条体由来GABA作動性神経および海馬由来グルタミン酸作動性神経に及ぼす影響について免疫染色法を用いて形態学的に検討した。THDOC 100 nM~100μMの範囲でそれぞれのニューロンに3日間処置したが、グルタミン酸作動性神経、GABA作動性神経においてTHDOC添加による形態学的変化は認められなかった。プロゲステロンについても同様に検討を進めたが、グルタミン酸作動性神経、GABA作動性神経ともに有意な形態学的変化は観察できなかった。本条件での単一ニューロン共培養系をもちいたPMSモデルの構築は難しいことが明らかとなった。モデルの構築のため、処置条件等の再検討が必要となった。また、多くの漢方薬は女性ホルモン変動関連疾患に用いられているが、それぞれの作用機序の差異や、作用の中心を成す構成生薬や有効成分などの詳細は不明である。婦人科処方の漢方薬に多く含有される生薬をアストロサイト・単一ニューロン共培養系に処置し、ニューロステロイド合成酵素(5a reductase)、神経栄養因子(NGF, BDNF)などニューロン形態関連因子の挙動を解析し、それぞれの因子に対する生薬の効果を明らかにした。
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