Project/Area Number |
20K07800
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 52010:General internal medicine-related
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Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
榎本 紀之 浜松医科大学, 医学部附属病院, 講師 (50436961)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
須田 隆文 浜松医科大学, 医学部, 教授 (30291397)
永田 年 浜松医科大学, 医学部, 教授 (90275024)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2022: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
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Keywords | シアリダーゼ / ナノ粒子 / 脂質ナノ粒子 / ハイブリッドエピトープ長鎖ペプチド / ナノ粒子ワクチン |
Outline of Research at the Start |
本研究の目的は、「細胞内寄生菌の細胞障害生T細胞 (CTL)エピトープとヘルパーT細胞(Th細胞)のエピトープを結合させたハイブリッド長鎖エピトープ(long-ep)」と、そのキャリアとして「生分解性ナノ粒子」を用い、さらに免疫チェックポイント機構を阻害する「シアリダーゼ」を含有させることにより、細胞内寄生菌への感染防御に重要な特異的CTLとTh細胞の双方を効率的に誘導する画期的で、かつ簡便なナノ粒子ワクチンを開発することである。この新規ナノ粒子ワクチンが、腫瘍抗原のエピトープが解明されている癌腫(悪性黒色腫など)に対する抗がんワクチンとして利用できる可能性も期待できる課題である。
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Outline of Annual Research Achievements |
卵白アルブミン(OVA)由来の細胞障害性T細胞(CTL) およびヘルパーT細胞(Th)エピトープを連結したハイブリッドエピトープ長鎖ペプチド(long epitope)を作成 し、シアル酸・Siglec-G・CD24複合体を分解しTLRシグナルを増強するシアリダーゼと共に、生分解性ナノ粒子(polylactic coglycolic acid: PLGA)と混合し た。これを骨髄由来の樹状細胞(BMDC)へパルスし、抗原特異的リンパ球(OT-I細胞、OT-II細胞)と共培養したところ、long epitope単独群と比較し、OT-I細胞 (CTL)、OT-II細胞(Th)の強い増殖能を確認した。以上の結果から、long epitope + PLGAによるワクチンは、シアリダーゼを添加することによりさらに強力なワ クチン療法となる可能性がある。しかし、実験を反復したが、有意差は認められなかった。また、シアリダーゼと、担体であるPLGAの相互作 用の問題が存在す る可能性もある。 そこで次に、脂質ナノ粒子(LNP)を担体としたワクチンの作成に着手した。今回、既に作成したlong epitopeをマイクロ流路を用いてLNPに内包したLNPナノ粒子 ワクチンの作成に成功した。マイクロ流路による混合時のpHなどを滴定し、long epitopeの十分な内包率を確認した。作成したLNPは、平均粒子径が156nm, 多分散指数0.099と粒子径も均一であ り, ζ電位+1.84mVとほぼ中性電荷のため細胞障害性はほぼ認めなかった。今後、このlong epitope/LNPナノ粒子ワクチンの免疫誘導能を検討する予定である。
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