高い抗腫瘍効果と副作用軽減を同時に目指す新規放射線治療法
Project/Area Number |
20K08003
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 52040:Radiological sciences-related
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
長澤 慎介 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (80835025)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 淳子 早稲田大学, 理工学術院(情報生産システム研究科・センター), 教授(任期付) (80415702)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
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Keywords | 放射線防護 / 放射線増感 / 放射線生物学 / 5-アミノレブリン酸 / 放射線力学療法 / 5-ALA / 放射線治療 / 放射線増感効果 / 放射線防護効果 / プロトポルフィリンIX |
Outline of Research at the Start |
本研究は、正常組織への放射線によるダメージを減らすとともにがん組織への放射線によるダメージを増やすという新たな放射線治療法の可能性を追求することが目的である。 具体的には、放射線に対する正常細胞の防護効果を持つと期待される5-ALAという薬剤を用いて実験を行う。5-ALAに曝露させた正常細胞の放射線に対する応答を様々な角度から検証し、5-ALAの持つがん細胞に対する放射線増感作用(すでに別研究で確認済)と合わせて評価する。
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Outline of Annual Research Achievements |
マウス正常血管に対する5-ALA併用のX線照射およびX線照射単独の反応を評価した。従来報告されている通り、X線照射そのものは血管内皮障害を引き起こす。ところが5-ALA併用の場合はわずかではあるがX線によって生じた血管障害が、X線単独の場合と比較して軽微になることが確認できた。 methodとして、Balb/cのマウスに対し、X線照射は60Gy/30fr、5-ALAは120および240mg/kgを用いた。評価項目は頭皮と脳の血管の病理学的な変化、および血液検査データである。 これまでの報告から5-ALA併用のX線照射は腫瘍細胞に対して増感効果を持つことが確認されている。この腫瘍細胞に対する放射線増感効果と、今回得られた結果である5-ALAの正常血管に対する放射線防護効果を併せて考えると、5-ALAは腫瘍に対しては増感作用を有し、正常組織に対しては防護効果を有すると言える。放射線治療の究極の目的は、腫瘍に対し抗腫瘍効果を十分に与え、正常組織に対しては放射線の影響を出来るだけ少なくすることである。そのため、5-ALA併用の放射線治療は究極の放射線治療へ寄与するものとなるだろう。 limitationとしては今回の実験ではN数が少ないため、結果としては確定的なことが言えないことである。N数を増やして同様の実験を行うことが必要だが、そのための研究資金が不足しているため引き続き研究資金の獲得を目指す方針としている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の目標であった、5-ALAが正常組織に対する放射線防護能を有するということをある程度示すことが出来たため
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Strategy for Future Research Activity |
今回の結果のlimitationとしては今回の実験ではN数が少ないため、結果としては確定的なことが言えないことである。N数を増やして同様の実験を行うことが必要だが、そのための研究資金が不足しているため引き続き研究資金の獲得を目指す方針としている。
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Report
(3 results)
Research Products
(2 results)