Project/Area Number |
20K09264
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 55060:Emergency medicine-related
|
Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
名知 祥 岐阜大学, 大学院医学系研究科, 招へい教員 (30452155)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
牛越 博昭 岐阜大学, 医学部, 教授 (00402165)
|
Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2023)
|
Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2022: ¥260,000 (Direct Cost: ¥200,000、Indirect Cost: ¥60,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2020: ¥2,470,000 (Direct Cost: ¥1,900,000、Indirect Cost: ¥570,000)
|
Keywords | ドローン / AED / 心肺蘇生 / マラソン救護 / 無人航空機 / 救命システム |
Outline of Research at the Start |
突然の心停止傷病者を救命するためには、質の高い心肺蘇生と迅速なAEDの使用が大切である。本研究では無人航空機(以下、ドローン)を活用した救命システムの構築を目指す。AED搭載ドローンを開発し、AEDを安全かつ迅速に現場へ運搬する現場に到着したドローンから、搭載カメラを用いて消防本部指令室や救急車、基幹病院へ現場の動画を配信する。配信された動画を参考に、指令室からはより効果的な口頭指導を行うことによって、バイスタンダーが質の高い心肺蘇生を実施出来るようにする。
|
Outline of Annual Research Achievements |
突然の心停止傷病者を救命するためには、質の高い心肺蘇生と迅速なAEDの使用が大切である。本研究では無人航空機(以下、ドローン)を活用した救命システムの構築を目指し、1)AED搭載ドローンシステムの開発、2)実証実験施設でのAED搭載ドローンシステム実験と効果検証、という2段階の研究を行うことで、ドローンを活用したAED運搬と現場で行われている蘇生処置の動画配信の有用性と問題点を明らかにする予定であった。 新型コロナウイルス感染症の影響で研究協力関係のあった企業のドローン開発がストップしたため、市販のドローンを利用する方針に変更、実証実験の場も、心停止発生リスクがあるマスギャザリングイベントであるマラソン大会に変更し、ドローンを用いたAED運搬とリモート情報共有システムによるコース監視が救護体制に活用可能か検証する計画とした。 2021年第10回ぎふ清流ハーフマラソンでリモート情報共有システムと連携したAED搬送ドローンの運用に関する実証実験を計画したが、新型コロナウイルス感染症の影響でオンライン大会へ移行となったため事前実験で中止した。2022年第11回ぎふ清流ハーフマラソンでは、心停止が発生した想定でドローンによるAED運搬模擬実験を救護体制の中で実施。救護本部からの指示でドローンがAEDを約500m離れた現場近くまで運搬し、リモート情報システムによって現場の心肺蘇生実施状況の情報共有が可能なことを確認した。ぎふ清流ハーフマラソン2023では、コースとなる交通規制された道路上への着陸実験を計画したが、国土交通省から飛行許可申請の承認が下りず実施断念した。 技術的にはマラソン救護体制にリモート情報共有システムと連携したAED搬送ドローンを組む込む事は可能であるが、現行法制による制限では救護体制への実装は困難であることが明らかとなった。
|