統合失調症患者血清に存在する抗体探索と脳画像的特徴を含めた病的意義の検証
Project/Area Number |
20K16647
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 52030:Psychiatry-related
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
中神 由香子 京都大学, 学生総合支援機構, 助教 (60866185)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
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Keywords | 統合失調症 / 抗PDHA1抗体 / ELISA / 自己抗体 / ミトコンドリア / 抗体 / 脳画像 |
Outline of Research at the Start |
統合失調症は幻覚や妄想が特徴的な精神疾患です。病態は未解明でありますが、複数の要因が関係するとされています。その一つに自己免疫学的要因があります。 ラットの脳を二次元電気泳動した後、統合失調症の患者さんの血液とそうでない方の血液を一次抗体に用いてウエスタンブロットを行い、得られた染色像を比較することで、患者さんの血清にのみ存在する抗体を見つけることができます。 本研究では、これまで行ってきたこの研究を引き続き行うとともに、これまでの研究で明らかになった、一部の患者さんだけが持っている抗体が疾患とどの程度関係しているのか、脳画像データ等を用いて多角的に検討を行います。
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Outline of Annual Research Achievements |
統合失調症は幻覚や妄想といった精神症状を引き起こす精神疾患である。統合失調症の病態は完全には解明されていないが、自己免疫異常との関連が一部に示されている。研究者は、これまでに、ピルビン酸脱水素酵素複合体(PDHC)の構成成分であるPyruvate Dehydrogenase E1 Subunit Alpha1(PDHA1)に対する抗体が一部の統合失調症患者の血清中に存在することを発見し、2020年に世界で初めて報告した。2020年の報告では、抗PDHA1抗体の有無を評価する方法としてウエスタンブロッティング法を用いていたため、抗体の有無のみを評価し、抗体価の確認(定量的評価)には至っていなかった。 そこで、今回、4年間の研究期間を通して、抗PDHA1抗体の有無だけでなく抗体価を明らかにするため、Enzyme-Linked Immunosorbent Assay(ELISA)の構築を行った。そして、統合失調症患者群、健常群、各群約100名以上について、抗PDHA1抗体の抗体価を、抗体アイソタイプ(IgG、IgM、IgA)毎に、評価した。また、抗体陽性者の抗体価を経時的に評価するために、縦断的に血清サンプルの取得も行った。研究期間を通じて、測定抗体価の精度を高めることに注力した。例えば、当初、IgGに対する抗体であるリウマトイド因子を考慮しておらず、リウマトイド因子が存在するケースにおいて、抗PDHA1抗体価が正確に測定できないことが考えられたため、リウマトイド因子の存在に影響されず抗PDHA1抗体価を評価できるようにELISAの改良も行った。 結果として、患者群の方が抗体価が高いケースが多い傾向が明らかとなった。しかし、これは「傾向」であり、統計学的に有意な結果は得られなかった。しかしながら、今後、抗体価が高い群においての免疫治療の有効性について評価することができれば、より高い臨床的意義を明らかにできると考えている。
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Report
(4 results)
Research Products
(30 results)
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[Journal Article] A Call for a Rational Polypharmacy Policy: International Insights From Psychiatrists2021
Author(s)
Yukako Nakagami, Kohei Hayakawa, Toru Horinouchi, Victor Pereira-Sanchez, Marcus P.J. Tan, Seon-Cheol Park, Yong Chon Park, Seok Woo Moon, Tae Young Choi, Ajit Avasthi, Sandeep Grover, Roy Abraham Kallivayalil, Yugesh Rai, Mohammadreza Shalbafan, Pavita Chongsuksiri, Pichet Udomratn, Samudra T. Kathriarachchi, et al.
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Journal Title
Psychiatry Investig
Volume: 18(11)
Issue: 11
Pages: 1058-1067
DOI
Related Report
Peer Reviewed / Int'l Joint Research
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[Presentation] 統合失調症における異常salienceのmodality specificity2021
Author(s)
中神由香子, 小野田悠希, Kirk Geier, 磯部昌憲, 大石直也, 河島孝彦, 久良木悠介, 小林啓, 佐々木仁, 孫樹洛, 水田弘人, 吉原雄二郎, 高橋英彦, 村井俊哉, 宮田淳
Organizer
第43回日本生物学的精神医学会・第51回日本神経精神薬理学会
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