潰瘍性大腸炎・病態型と腸内細菌叢、T細胞機能バランスおよびHLA型の関連解析
Project/Area Number |
20K16972
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 53010:Gastroenterology-related
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
金子 元基 東海大学, 医学部, 助教 (80869058)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2021: ¥2,080,000 (Direct Cost: ¥1,600,000、Indirect Cost: ¥480,000)
Fiscal Year 2020: ¥2,080,000 (Direct Cost: ¥1,600,000、Indirect Cost: ¥480,000)
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Keywords | 潰瘍性大腸炎 / 腸内細菌 / IgA / T細胞 / HLA / MHC / 炎症性腸疾患 / 炎症性腸疾患の腸内細菌叢とT細胞バランス / 腸内細菌叢におけるIgA結合細菌割合 / HLA型の関連解析 / 腸内細菌叢 |
Outline of Research at the Start |
潰瘍性大腸炎(UC)は多様な病態を示す不均一な疾患であり、特に、症状のコントロールが難しく再燃と寛解を繰り返す症例(再燃寛解型)などが、新たな指標を用いた細分化により、適切に治療されることが望まれている。申請者はこれまで、患者腸内細菌叢のメタゲノム解析、フローサイトメトリーを用いた末梢血リンパ球の機能評価を介して、UC患者の細分化を図ってきた。本研究では、①患者腸内細菌叢に加えて、②機能性/制御性ヘルパーT細胞バランスおよび③MHC型を調べることで、腸内細菌に関連したT細胞主導型UCの存在を明らかにし、疾患細分化による選択的治療実現への一助とする。
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Outline of Annual Research Achievements |
昨年度時点で、46例(CD17例、UC29例)の炎症性腸疾患患者より、血液・便の提供を受け、解析結果を得ていた。本年はさらに患者集積を行い、92例(CD30例、UC62例)より追加解析を行っている。 (1)患者腸内細菌叢でのIgA結合細菌の割合をフローサイトメトリー解析で調べた結果は、昨年度と同様に、CDは先行研究に一致して(JCI Insight 6:e148543, 2021)、高い結合率を示した。UCでは、低値から高値を示す症例に大きく分かれた。 (2)患者末梢血より得たDNAを用い、HLAクラスI(A/B/C)およびクラスII(DRB1 /DQB1/DPB1)の遺伝子多型より、HLA型を決定した。CDにおいて、DRB1*0405および同*0802の頻度が、日本人全体と比較し有意に高かった。前者は既報にて示された結果と一致しており、精度の高い解析結果が得られていると考えられる。UCについては、Th細胞バランス解析との関連から、classⅡに絞れば、DRB1*1502、DQB1*06:01:01、DPB1*09:01:01が有意に高頻度であった。また、DRB1*09:01:02、DQB1*03:03:02、は逆に有意に低頻度であることが分かった。 (3)末梢血CD4+ T細胞の機能性分化について、フローサイトメトリー解析を行った。その結果、UCの症例は、健常人集団やCDに比較して、Th2高値、Treg低値であることが示された。 (4)上記データおよび臨床データを用いた相関解析から難治性(PSL依存・抵抗性)UC症例において、有意にIgA結合細菌の陽性率が高いこと、さらにはTh2/Treg比が高値であることが判明した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
現在、患者糞便サンプルの16sメタゲノム解析をナノポアシークエンスにて行う実験のみ、患者エントリーの遅れから残っている。2024年度中には解析し終了予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度中に糞便細菌のメタゲノム解析の終了を目指す。その後、現在までの研究新着で得られた免疫の特徴(Th2/Treg比高値)を規定する具体的な腸内細菌の同定を目指す。
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Report
(3 results)
Research Products
(5 results)
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[Journal Article] Successful endoscopic hemostasis compared to transarterial embolization in patients with colonic diverticular bleeding2022
Author(s)
Ueda T, Mori H, Sekiguchi T, Mishima Y, Sano M, Teramura E, Fujimoto R, Kaneko M, Nakae H, et al.
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Journal Title
Journal of Clinical Biochemistry and Nutrition
Volume: 70
Issue: 3
Pages: 283-289
DOI
NAID
ISSN
0912-0009, 1880-5086
Related Report
Peer Reviewed / Open Access
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[Journal Article] A potential pathogenic association between periodontal disease and Crohn's disease2021
Author(s)
Imai J, Ichikawa H, Kitamoto S, Golob JL, Kaneko M, Nagata J, Takahashi M, Gillilland MG 3rd, Tanaka R, Nagao-Kitamoto H, Hayashi A, Sugihara K, Bishu S, Tsuda S, Ito H, Kojima S, Karakida K, Matsushima M, Suzuki T, Hozumi K, Watanabe N, Giannobile WV, Shirai T, Suzuki H, Kamada N
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Journal Title
JCI insight
Volume: 6(23)
Issue: 23
DOI
Related Report
Peer Reviewed / Open Access / Int'l Joint Research