乳癌臨床検体を用いたホルモン治療耐性メカニズムの解明
Project/Area Number |
20K17549
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 55010:General surgery and pediatric surgery-related
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
川口 展子 京都大学, 医学研究科, 特定助教 (60771540)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2023: ¥130,000 (Direct Cost: ¥100,000、Indirect Cost: ¥30,000)
Fiscal Year 2022: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2021: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2020: ¥2,990,000 (Direct Cost: ¥2,300,000、Indirect Cost: ¥690,000)
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Keywords | 乳がん / ホルモン療法抵抗性 / ホルモン受容体陽性乳癌 |
Outline of Research at the Start |
国内で年間9万人の乳癌患者のうちホルモン受容体陽性・HER2(Human Epidermal Growth Factor Receptor2)陰性の乳癌(HR(+)HER2(-)乳癌)は7割近くを占め、術後ホルモン療法の施行で予後は概ね良好である。しかし、早期再発や10年以上経過してからの晩期再発もあり、HR(+)HER2(-)乳癌は不均一と考えられる。 そこで、治療の最適化を目指し、ホルモン療法の治療抵抗症例の予測と治療抵抗メカニズムの解明を目的として、術前ホルモン療法の臨床試験の検体と臨床情報を用いて解析を行う予定である。
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Outline of Annual Research Achievements |
乳癌の罹患数は国内で年間9万人と報告されている。そのうちホルモン受容体陽性・HER2(Human Epidermal Growth Factor Receptor2)陰性の乳癌(HR(+)HER2(-)乳癌)は7割近くを占め、術後ホルモン療法の施行で予後は概ね良好である。しかし、早期再発や10年以上経過してからの晩期再発もあり、HR(+)HER2(-)乳癌は不均一と考えられる。そこで申請者は、治療の最適化を目指し、ホルモン療法の治療抵抗症例の予測と治療抵抗メカニズムの解明を目的として、術前ホルモン療法の臨床試験の検体と臨床情報を用いて解析を行う。治療抵抗メカニズムが解明できれば、治療前に薬物治療応答性を予測した最適な治療の提供、また治療抵抗性を打破する新規治療法の開発が可能となる。 これまで、パイロットスタディとしてバンキングサンプルを用い、検討対象とする蛋白について免疫染色の条件検討を行った。今年度は当グループでバンキングされている検体のうち、手術前にホルモン治療が行われていた8例について治療前後の各タンパクの発現変化について考察し、オックスフォード大学の共同研究者と意見交換を行った。昨年度はさらに詳細な発現解析を行った。また、対象とする術前ホルモン療法の臨床試験を2試験とし、その検体と臨床情報を踏まえ、探索的に解析を行い、解析計画を再検討していく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
COVID19の影響等で遅延していたが、研究計画の変更を行い、進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
英国の共同研究先とは定期的にミーティングを行い、免疫染色だけでなく、主な解析は当研究室にて進めている。
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Report
(3 results)
Research Products
(13 results)
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[Presentation] 1995例の乳癌症例の生殖細胞系列の解析においてCHEK2またはATMに病的バリアントを認めた6例の臨床像2022
Author(s)
服部 響子 ,川口 展子 ,仙田 典子,稲垣 有希子 ,岩野 由季 ,高田 正泰 ,鳥井 雅恵 ,川島 雅央 ,河口 浩介 ,松本 純明 ,山口 絢 音 ,村上 裕美,本田 明夏 ,山田 崇弘 ,高原 祥子 ,鈴木 栄治 ,小杉 眞司 ,小川 誠司 ,戸井 雅和
Organizer
第30回日本乳癌学会総会
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[Presentation] 遺伝性がん診断時の遺伝カウンセリングの有用性とリスク;前向きコホート研究2022
Author(s)
川口 展子,仙田 典子,稲垣 有希子,村上 裕美,本田 明夏,山田 隆弘,片岡 裕貴 ,高原 祥子,露木 茂,山神 和彦 ,森口 喜生 ,鳥井 雅恵 ,加藤 達史,諏訪 裕文,辻 和香子,鈴木 栄治,山内 清明 ,岡村 隆仁,小杉 眞司 ,戸井 雅和
Organizer
第20回日本臨床腫瘍学会学術集会
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[Presentation] The prediction of pathogenic germline variants in Japanese breast cancer patients2021
Author(s)
Noriko Senda, Nobuko Kawaguchi-Sakita, Yukiko Inagaki-Kawata, Wakako Tsuji, Tatsushi Kato, Hirofumi Suwa, Shingo Sakata, Mitsuru Tanaka, Takashi Okino, Norimichi Kan, Sayaka Honda, Hiromi Murakami, Takahiro Yamada,Shinji Kosugi, Masahiro Sugimoto, Seishi Ogawa, Masakazu Toi.
Organizer
第18回日本臨床腫瘍学会学術集会
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