プロゲステロン受容体シグナルによる妊娠維持及び破綻による早産誘導の分子機構
Project/Area Number |
20K18204
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 56040:Obstetrics and gynecology-related
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Research Institution | Nippon Medical School |
Principal Investigator |
杉田 洋佑 日本医科大学, 医学部, 助教 (60774354)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥2,470,000 (Direct Cost: ¥1,900,000、Indirect Cost: ¥570,000)
Fiscal Year 2022: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
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Keywords | 早産 / 子宮頸管熟化 / 子宮頸管無力症 / 無菌性炎症 / 好酸球性炎症 / プロゲステロン消退 / プロゲステロン応答 / 機能的プロゲステロン消退 / プロゲステロン / 頸管無力症 / リモデリング |
Outline of Research at the Start |
子宮頸部は妊娠期間の多くでは固く閉じて子宮内容を維持し、陣痛発来前には軟化・熟化し、児の通路として開大する。妊娠維持に必須のホルモンであるプロゲステロン(P4)の作用と、その消退による変化と考えられているが、分子レベルでの理解は進んでいない。 本研究ではプロゲステロン標的分子について、マウスを用いて妊娠維持及び子宮頸管熟化における役割を解明する。ヒト早産の病態を分子レベルで理解するとともに、新たな分子メカニズムを標的とした周産期医療戦略の礎とする。
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Outline of Annual Research Achievements |
子宮頸部におけるプロゲステロン(P4)シグナルによる妊娠維持のメカニズム解明のため、臨床背景の異なる症例の子宮頸部線維芽細胞培養系(UCFs)を樹立し、P4応答を比較した。妊娠中期に異常な熟化をきたす難治性頸管無力症患者に対して経腹的子宮頸管縫縮術を実施し妊娠維持した症例を頸管完全熟化症例(n=3)として、正常に妊娠維持した子宮頸管未熟化のコントロール(n=3)として帝王切開時に子宮頸部組織を採取した。培養細胞へのP4添加による遺伝子発現の変化をRNAsequenceで解析したところ、未熟化例で認めるP4応答が頸管無力症症例で減弱していることを確認した。さらにその原因としてP4受容体(PR)の発現をリアルタイムPCR、ウエスタンブロット(WB)、細胞免疫染色で解析したところ、頸管熟化症例ではPRが顕著に減少していた。一方でRNA-sequenceによる網羅的な解析において子宮頸管未熟化例に共通して認めるP4応答遺伝子は少数に限られ、P4の直接的な作用は限定的であることが示唆された。 さらに頸管熟化のメカニズムを検討するためマウス早産モデルとして妊娠15日目マウスにP4受容体拮抗薬を投与し12時間後に子宮頸部を摘出し解析した。P4消退により誘導されるサイトカインをPCRアレイで解析し、複数のサイトカイン、ケモカインを抽出した。さらにFACSにより子宮頸部における細胞分画を抽出しそれぞれ遺伝子発現を検索することで、特定の細胞におけるCCL11の発現増加と好酸球誘導がP4消退による頸管熟化過程において誘導されていることを明らかにした。さらにマウス子宮頸部を用いたsinglecell RNA sequenceによりCCL11と直接的に頸管熟化へ関与することが知られているプロテアーゼやプロスタグランジンなどとの関連を解析している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初の計画においてはプロゲステロンに対する応答遺伝子に着目していたが、その働きが限定的であることが示唆されたためプロゲステロン消退により生じる無菌性炎症に着目した研究を継続している。 臨床業務による研究遅延により、期間を延長し次年度も継続する予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
マウス子宮頸部を用いたシングルセルRNA seqenceにより同定された頸管熟化と同期して発現が増強する分子群について、早産マーカーもしくは頸管熟化の調節因子となりうるかを検討する。
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Report
(3 results)
Research Products
(7 results)