看護職が嚥下障害をより正確に臨床判断できるための新たな診断指標の確立
Project/Area Number |
20K19228
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 58080:Gerontological nursing and community health nursing-related
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Research Institution | Toyohashi Sozo University |
Principal Investigator |
西澤 和義 豊橋創造大学, 保健医療学部, 講師 (20767165)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥2,340,000 (Direct Cost: ¥1,800,000、Indirect Cost: ¥540,000)
Fiscal Year 2022: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2021: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | 嚥下障害 / 診断指標 / 臨床判断 / 看護診断 |
Outline of Research at the Start |
嚥下障害の診断指標は国内外のスクリーニングテスト等で多く開発がされている。しかし、これら多くの診断指標のなかで、看護職が正確に嚥下障害を臨床判断するためには、どの診断指標を用いることが適切であるかということについては、十分検証がされていない。そこで、本研究では、多くある嚥下障害の診断指標を統合し、その内容妥当性を検証することにより、看護職が嚥下障害を正確に臨床判断するための内容妥当性のある診断指標を確立することを目指す。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は,看護職が嚥下障害を正確に臨床判断するための診断指標を明らかにするため,嚥下障害の診断指標の内容妥当性検証を行うものである.2022年度は,2021年度に実施したデルファイ調査の結果の分析及び学術学会での発表を行った. 2021年度に協力の得られた摂食・嚥下障害看護認定看護師(認定看護師)275人を対象に3Roundで構成されるデルファイ調査を行った.デルファイ調査の分析は、3Roundの結果をもとに分析した.3Roundでコンセンサス基準に至らなかった診断指標は, Fehring(1987)のDiagnostic Content Validation model(DCVモデル)の分析から除外した.診断指標はDCVモデルに基づき,各回答者の評価結果を点数に換算し,各診断指標の平均値(DCV値)を算出した.DCVモデルの基準により,「major指標」「minor指標」「除外する指標」に分類し,診断指標リストの内容妥当性を分析した. 分析の結果,嚥下障害を表す程度に対する回答のコンセンサス基準を満たした項目は84項目中77項目であった.この77項目は、DCV値により,major指標(17項目),minor指標(46項目),除外する指標(14項目)に分類された.これにより,嚥下障害を表す診断指標63項目を明らかにすることができた,本研究の結果は,認定看護師の意見のコンセンサスが得られた結果によるものであり,内容妥当性がある診断指標と考える. 上記の研究結果は,第42回日本看護科学学会学術集会で口演発表をおこなった.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2022年度中に,予定通り,デルファイ調査の分析を行い,学会発表することができた.研究開始時当初の予定では研究結果をより広く公表するために,論文投稿を完了することまでを予定していた.しかし,研究途中で発生した新型コロナウィルス感染拡大により,研究の進捗が遅れ,現在,英文誌の論文投稿に向け,論文作成中であるが,当初の3年の期間で完了することができていない.
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Strategy for Future Research Activity |
2022年度は,研究結果の学術集会での公表ができたが,論文として公表するまでに至っていない.そのため、研究期間を1年延長し,2023年度は研究結果の英文誌への論文投稿を行っていく予定である.
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Report
(3 results)
Research Products
(1 results)