Project/Area Number |
20K19316
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 59010:Rehabilitation science-related
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Research Institution | Wakayama Medical University |
Principal Investigator |
中濱 潤美 和歌山県立医科大学, 医学部, 学内助教 (80816744)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2021)
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Budget Amount *help |
¥2,210,000 (Direct Cost: ¥1,700,000、Indirect Cost: ¥510,000)
Fiscal Year 2022: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2021: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2020: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
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Keywords | 意識障害者 / 端坐位刺激 / 立位刺激 / 脳波 / 抗重力位 |
Outline of Research at the Start |
意識障害を合併した中枢神経疾患は、意識状態の程度・期間が機能的予後に大きく影響す るため、一刻も早い意識状態の改善が必要である。痛みなどの求心性刺激は、脳幹網様体を 刺激し、「意識」を賦活する。意識障害者に、求心性刺激を与え続けると、意識を賦活化さ せる事が予想される為、求心性刺激として、端坐位・立位・歩行刺激などの抗重力位負荷が 意識障害の改善に有効的な手段であると考える。そこで、端坐位、立位、歩行の刺激が意識 障害者の意識賦活に有用であるかを、脳波測定で定量的に検討する事が本研究の目的である。
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Outline of Annual Research Achievements |
端坐位、立位、歩行の刺激が意識障害者の意識の賦活に有用であるかを脳波測定で定量的に検討するための研究である。意識障害者が入院後に全身状態が安定した段階で、端坐位、立位、歩行刺激を行い、刺激 前後と刺激中の臨床所見と脳波の測定を行う。これ らの測定結果から、どの体位が意識賦活に有効かを検討する事が出来る。選択基準はGlasgow Coma Scale(GCS)で減点項目があるものとし、除外基準は①全身状態から医学的に離床のリスクが高いと判断した場合(循環動態、呼吸状態、運動器の不安定性がある場合)②1回の脳波測定の解析に必要な量(約30秒以上)の測定ができなかった場合(離床後に循環動態、呼吸状態が不良となった場合)とする。測定項目は脳波、Glasgow Coma Scale(GCS)、SpO2、脈拍、血圧である。目標登録被検者数は12例としており、現在12例測定は終了した。研究方法は、被検者の登録の手順は実際の診療の場で、当リハビリテーション科にリハビリテーション治療の紹介のあった患者で、選択基準をみたし、除外基準①に該当しない者で、家族から研究へのご同意を得た後登録した。意識障害者に対して、仰臥位時と被検者の介助下による抗重力位(端座位,立位)で脳波を測定し評価した。測定方法は、仰臥位にした状態でキャップ型のEEG電極を被検者の頭部に取り付け、必要に応じて長下肢装具をこの時点で装着しておく。Ⅰ.仰臥位での安静時の脳波を5分間連続的に記録する。その後、被検者の状態に合わせて、端坐位(踵接地)を3分間施行し 脳波を記録する。その後、立位を3分間とり、脳波を記録する。そして、再度臥位となり安静時を5分間とる。 3分後に、Ⅱ.再度同体位変換をアイマスクの着用下で測定する。Ⅰ,Ⅱは被検者によってランダムな順番で測定する。予定通り測定は可能であり、現在データの解析中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
コロナ渦による影響で、追加検討の被検者での測定が行えていない。また、これまでのデータ解析のための会議、ディスカッションも設ける機会が減ってしまい頻度がへっているため。
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Strategy for Future Research Activity |
追加の被検者の検討、これまでに取得したデータの解析を進めていく。
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