Empirical and Theoretical Research on the Reality of LGBT People and their Right Protection in East and Southeast Asia
Project/Area Number |
20K20508
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Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Research (Pioneering)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Medium-sized Section 5:Law and related fields
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
吉田 邦彦 北海道大学, 法学研究科, 特任教授 (00143347)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
瀬名波 栄潤 北海道大学, 文学研究院, 教授 (10281768)
鈴木 賢 明治大学, 法学部, 専任教授 (80226505)
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Project Period (FY) |
2020-07-30 – 2024-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥20,020,000 (Direct Cost: ¥15,400,000、Indirect Cost: ¥4,620,000)
Fiscal Year 2023: ¥5,590,000 (Direct Cost: ¥4,300,000、Indirect Cost: ¥1,290,000)
Fiscal Year 2022: ¥5,460,000 (Direct Cost: ¥4,200,000、Indirect Cost: ¥1,260,000)
Fiscal Year 2021: ¥4,940,000 (Direct Cost: ¥3,800,000、Indirect Cost: ¥1,140,000)
Fiscal Year 2020: ¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
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Keywords | LGBTQ / フェミニズム法学 / 批判法学 / 同性婚 / 性転換 / 脱構築主義 / 差別 / 性転換手術 / 同性愛 / LGBT |
Outline of Research at the Start |
LBGTの動きは欧米中心的に進められているが、本研究は第1に、とくに理論面で充分にそれを咀嚼し、第2に、その各論的・実務的問題に即して差別実態を明らかにし(具体的には、婚姻・家族形成(養子、人工生殖)問題のみならず、社会的暴力(歴史的不正義)・家庭内のドメスティックバイオレンス、性別を巡る諸問題(職場差別、社会保障法の差別など))、打開策を追求する。第3に、欧米と東アジア・東南アジアとの比較から、今後の変革のあり方を展望する。その際に、台湾やカンボジアなどの状況が比較的リベラルであることに鑑みて、その由来・動向に注目して、日韓との相違を理解し、東アジア・東南アジア全体の状況の底上げを図る。
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Outline of Annual Research Achievements |
LGBTの議論は欧米中心的に進められているが、本研究は第1に、理論面でそれを塗り替え、第2に、その各論的・実務的問題に即して差別実態を明らかにし(具体的には、婚姻・家族形成、社会的暴力(歴史的不正義)・家庭内のDV、性別を巡る諸問題(職場差別、社会保障法の差別など))、打開策を追求し、第3に、欧米と東アジア・東南アジアとの比較から、今後の変革のあり方を展望することを目的とする。
最終年度の今期は、第1課題は、理論研究としては、LGBTの動きの中心である欧米、とくにアメリカ法学での同性婚姻法の変遷を巡って、豊かな議論とともに、混沌とした理論的基礎付けに向き合い、フェミニズム法学や(批判)人種法学との異同に注視して、状況分析・整理に努めた。この点で、アメリカでの政治分断との関連で、バックラッシュが根強く、締め付けの諸立法が相次ぐ状況には、戸惑う他はない。第2に、その各論的・実務的問題としては、札幌地裁で同性婚を認めないのは違憲とする判決が出て(但し賠償請求は棄却)、判例研究を行い共同研究者間で意見交換し、その後もわが国では、LGBTを(不十分ながら)前向きに受け止める立法、さらには、前記札幌地判に続く違憲判決(例えば、東京地判・札幌高判(2023年3月、6月))もあり、この動向を今後とも丁寧に分析したい。第3に、欧米と東アジア・東南アジアとの比較法であるが、とくに台湾やカンボジアなどの状況が比較的リベラルであることに鑑み、その由来を明らかにし、その状況把握・実践的方策を探ることにあるが、それをさらに深めることができた。この期には、カンボジアのパニャサストラ大学のナウエン学部長と意見交換したし(2023年6月)、更なる交流を東南アジア研究者と深化させたい。
なお、学際的議論として、分担者瀬名波が、北大で同性愛者バーンスタインのシンポを開催し(2023年7月)、社会的にも注目された。
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Report
(4 results)
Research Products
(23 results)