空に浮かぶ人工電波源ードローンを用いた原始重力波探索の高精度化
Project/Area Number |
20K20927
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Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Research (Exploratory)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Medium-sized Section 15:Particle-, nuclear-, astro-physics, and related fields
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Research Institution | Japan Aerospace EXploration Agency |
Principal Investigator |
小栗 秀悟 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構, 宇宙科学研究所, 助教 (20751176)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 惇也 京都大学, 理学研究科, 助教 (90795014)
本多 俊介 京都大学, 理学研究科, 特別研究員(PD) (30835020)
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Project Period (FY) |
2020-07-30 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥6,240,000 (Direct Cost: ¥4,800,000、Indirect Cost: ¥1,440,000)
Fiscal Year 2022: ¥130,000 (Direct Cost: ¥100,000、Indirect Cost: ¥30,000)
Fiscal Year 2021: ¥2,730,000 (Direct Cost: ¥2,100,000、Indirect Cost: ¥630,000)
Fiscal Year 2020: ¥3,380,000 (Direct Cost: ¥2,600,000、Indirect Cost: ¥780,000)
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Keywords | CMB / ドローン / 電波望遠鏡 |
Outline of Research at the Start |
宇宙初期の加速膨張「インフレーション」が生成する原始重力波の初検出を目指し、CMB偏光観測の分野では多くの実験がしのぎを削っている。本研究は、近年急速に注目を浴びつつある小型無人航空機「ドローン」を人工電波光源として用い、電波望遠鏡の視野の形状・感度を精度よく較正して、CMB偏光観測の更なる高感度化を目指す。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、スペイン領テネリフェ島で行われている2つのCMB偏光観測実験GroundBIRDとQUIJOTE実験に対し、ドローンによる検出器較正を行い、無偏光成分に影響されない高感度測定を実現することを目指している。無偏光を差し引くには、縦偏光と横偏光、それぞれに感度のある検出器で測定し、差し引くことが必要となる。その際に問題となる偏光角の較正をドローンによって行う。較正の際には、望遠鏡の径に対して十分遠方から光を入射する必要があり、ドローンによる空中からの入射によって、精度良く較正できることが期待される。 昨年度に続き、GroundBIRD実験の観測準備が進んでいる。現在は、本番用の検出器のインストールに向けて準備を進めていて、2023年春頃にインストールをし、夏には観測を開始する予定である。観測開始後は、QUIJOTE実験と連携し、速やかに現地のドローンによる検出器較正の評価試験ができるよう準備を進めている。 また並行して、国内でのドローン較正手法の確立に向け、準備を進めている。KEKの長谷川氏らと協力し、BSアンテナを改造して、アンプ等を取り付け、黒体放射を検出できる系を構築した。また、この系で、空中の300Kの黒体放射源が検出できることを確認した。しかし、この実験のために準備していたドローンのコントローラーの故障が発覚し、現在、新しいコントローラーを取寄中である。準備が整い次第、国内でもドローンによる較正評価試験を実施する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
GroundBIRD実験は昨年度に続き、コロナ等の影響もあり、全体としてスケジュールが遅れている。また、国内試験に関しては、肝心のドローンのコントローラーが故障しており、対応が必要となった。
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Strategy for Future Research Activity |
GroundBIRD実験は、すでに観測開始の目処がたっている。観測開始後、ドローンによる較正評価試験を行う。また、国内試験に関しては、すでに故障したコントローラーが手配済みである。入手後、試験を再開する。
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Report
(3 results)
Research Products
(15 results)