iPS cells producing retroviral replicating vector for malignant glioma
Project/Area Number |
21H03046
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 56010:Neurosurgery-related
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
戸田 正博 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (20217508)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
植田 良 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (30317143)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥17,420,000 (Direct Cost: ¥13,400,000、Indirect Cost: ¥4,020,000)
Fiscal Year 2023: ¥5,460,000 (Direct Cost: ¥4,200,000、Indirect Cost: ¥1,260,000)
Fiscal Year 2022: ¥5,460,000 (Direct Cost: ¥4,200,000、Indirect Cost: ¥1,260,000)
Fiscal Year 2021: ¥6,500,000 (Direct Cost: ¥5,000,000、Indirect Cost: ¥1,500,000)
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Keywords | iPS細胞 / 神経幹細胞 / 複製型レトロウイルス / 自殺遺伝子 / グリオーマ / Malignant glioma / 遊走 / Glioma / iPS / NSC / RRV / suicide gene / 遺伝子治療 |
Outline of Research at the Start |
悪性神経膠腫(グリオーマ)は、グリオーマ幹細胞(GSC)の存在により、強い浸潤性お よび治療抵抗性を示す。本研究では、治療抵抗性・浸潤性GCSに追従するiPS細胞由来神経 幹細胞を、自殺遺伝子搭載複製型ウイルスの”producing cell” かつ“delivery vehicle”として用いる革新的な新規治療法を開発する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本年は治療用NSCに対するRRVの感染速度が遅い問題を解決するために、NSCの培養方法を比較し、ラミニンコートによる接着培養が効果的であると確認した。この培養方法によりNSCの増殖速度も格段に速くなるため、治療用細胞製剤の大量培養の問題解決にも繋がる。 また、RRVが腫瘍に感染すると腫瘍細胞が発光するin vivoウイルス感染モニタリング技術を確立した。それによりグリオーマモデルマウスに対してRRVを直接投与するよりも、CD-RRV-human NSCを投与した方が腫瘍のより広域にRRVが感染することを確認した。 治療効果に関しても、ヒトグリオーマモデルマウスに対してCD-RRV-human NSCを移植し、5-FCを投与する事で高い抗腫瘍効果を発揮することを確認した。 さらに、様々な細胞株(肺がん:A549、膵がん:Panc-1、胃がん:MKN-7、肝臓がん:HepG2、乳がん:MCF-7、繊維肉腫:HT1080)にCD-RRVが感染して自己複製すること及び5-FC投与で死滅することを確認し、その他の悪性・難治性腫瘍にも適応拡大可能であることを示せた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
RRV単独よりもRRV-NSCを投与した方が脳腫瘍のより広域にRRVが感染することを確認し、NSCがRRVのDelivery vehicleとして有用であることをin vivoで確認できた。また、CD-RRV-NSCが生産したRRVがグリオーマモデルマウスで高い抗腫瘍効果を発揮すること、その他の悪性・難治性腫瘍にも適応拡大可能であることも示せた。 現在、RRVが脳腫瘍全体へ感染するために必要なCD-RRV-NSCの投与細胞数の条件検討に移っており、おおむね順調に進展しているといえる。
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Strategy for Future Research Activity |
1. CD-RRV-NSCの脳腫瘍に対するDelivery vehicleの有効性を比較 GC株(U87)及びGSC株(hG008) をそれぞれ線条体に移植したヒトグリオーマモデルマウスに対してCD-RRV-human NSCを対側に移植し、遠方の腫瘍に対するRRVの感染を確認する。3色の蛍光タンパク質、3色の発光タンパク質、全脳透明化技術を用いることで、脳腫瘍に対するNSCのDelivery vehicleとしての有効性をin vivoイメージングデータと全脳3D画像データにより比較する。 2. グリオーマモデルマウスにおけるCD-RRV-human NSC投与量の検討 ヒトグリオーマモデルマウスに対して異なる細胞数でCD-RRV-human NSCを移植し、腫瘍全体にRRVが感染しているかを全脳透明化技術および3Dイメージングにより確認する。全ての腫瘍が赤色蛍光+赤色発光で、RRVが感染した腫瘍はさらに緑色蛍光+緑色発光で観察できるように設計されている。 3. グリオーマモデルマウスにおけるCD-RRV-human NSCの治療効果及び安全性の評価 ヒトグリオーマモデルマウスに対して異なる細胞数でCD-RRV-human NSCを移植し、5-FCを投与することで脳腫瘍に対する治療効果を評価する。投与する細胞数、5-FCの投与量などの条件を検討する。
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Report
(2 results)
Research Products
(4 results)