モバイルAIと多職種連携による未来型セルフケア支援システムの構築と有用性の検証
Project/Area Number |
21H03240
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 58060:Clinical nursing-related
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
植木 純 順天堂大学, 大学院医療看護学研究科, 特任教授 (50203427)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐野 恵美香 杏林大学, 保健学部, 准教授 (10404930)
原田 紀宏 順天堂大学, 医学部, 准教授 (10465065)
北村 幸恵 順天堂大学, 医療看護学部, 助教 (10773731)
高谷 真由美 順天堂大学, 医療看護学部, 先任准教授 (30269378)
和田 裕雄 順天堂大学, 大学院医学研究科, 教授 (50407053)
池田 恵 順天堂大学, 医療看護学部, 先任准教授 (50514832)
植木 理恵 順天堂大学, 医学部, 教授 (80255695)
森沢 知之 順天堂大学, 保健医療学部, 准教授 (80552512)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥17,290,000 (Direct Cost: ¥13,300,000、Indirect Cost: ¥3,990,000)
Fiscal Year 2023: ¥4,550,000 (Direct Cost: ¥3,500,000、Indirect Cost: ¥1,050,000)
Fiscal Year 2022: ¥5,980,000 (Direct Cost: ¥4,600,000、Indirect Cost: ¥1,380,000)
Fiscal Year 2021: ¥6,760,000 (Direct Cost: ¥5,200,000、Indirect Cost: ¥1,560,000)
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Keywords | AI / セルフケア支援 / 慢性呼吸器疾患 / 慢性心不全 / 手術部位感染 |
Outline of Research at the Start |
本研究は、新しい遠隔介入型のセルフケア支援システムを開発して、システムのコアとなる個別化されたケアプランに基づきアセスメントを行い、助言や賞賛、行動計画を提示して支援を行う第5世代のツール、モバイルAIを作成、モバイルAIと多職種が連携する新しいセルフケア支援システムの有用性の検証を目的とする。革新的な科学技術を導入して、多専門職者のスキルや経験を掛け合わせたモバイルAIが医療チームに加わり、患者や家族、パートナーに寄り添いながら、チームスタッフのon-lineでの遠隔介入と共にシームレスに支援を行う未来型セルフケア支援システムを構築し、さらに有用性のエビデンスを明らかにする。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究の特色は、新しい遠隔介入型のセルフケア支援システムを開発して、システムのコアとなる個別化されたケアプランに基づきアセスメントを行い、助言や賞賛、行動計画を提示して支援を行う第5世代のツール、モバイルAIを開発、多職種とモバイルAIが連携する新しいセルフケア支援システムの有用性の検証を行うことにある。革新的な科学技術を導入して、多専門職者のスキルや経験を掛け合わせて開発するモバイルAIが医療チームに加わり、患者や家族、パートナーに寄り添いながら、チームスタッフによる遠隔介入と共にシームレスに支援を行う未来型セルフケア支援システムを構築する点において、独創的で世界をリードする研究と位置付けられる。また、術後SSI(手術部位感染)予防のための研究では、英国ノッティンガム大学Judith Tanner教授が海外共同研究者として加わる。日本の研究技術をベースに日英共同研究として本研究を世界に発信する意義は大きい。 本年度は、セルフモニタリングを中心におき、モバイルAIが内発的動機づけを促し、行動の習得などにより自己効力感を向上させ、健康状態を回復・維持せる生活行動に変容するケアプロトコールを作成した。ケアプロトコールには、チームスタッフのon-lineでの相補的な遠隔介入を加え、シームレスに支援を行うセルフケア支援システムとした。モバイルAIの作成では、機械学習AI搭載アプリケーションソフトウェア(以下アプリ)とルールベースAIを搭載したセルフマネジメント支援アプリを併用することとした。機械学習AI搭載アプリでは、皮膚炎症所見、呼吸音を評価するプロトタイプを作成した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
ケアプロトコールの作成:喘息、COPD等の慢性呼吸器疾患や慢性心不全患者、大腸がん患者の術後SSI(手術部位感染)予防を対象とする。ケアプロトコールはセルフモニタリングを中心におき、モバイルAIが内発的動機づけを促し、セルフケア行動の習得などにより自己効力感を向上させ、健康状態を回復・維持せる生活行動に変容するケアプロトコールを作成した。ケアプロトコールには、チームスタッフのon-lineでの相補的な遠隔介入を加え、シームレスに支援を行うセルフケア支援システムとした。日本では2021年4月に新型コロナウイルス感染症第4波、7月に第5波、令和4年1月に6波が猛威を振るうなど、2021年度は研究活動が大幅に制限され本研究課題の遂行が遅延、令和3年度補助金の繰り越し申請を行い課題研究を実施した。 モバイルAIの作成:モバイルAI は、機械学習AI搭載アプリケーションソフトウェア(以下アプリ)とルールベースAIを搭載したセルフマネジメント支援アプリを作成することとした。本研究活動の実施も上記理由により大幅に遅延した。特に機械学習AI搭載アプリに必要な臨床(学習)データの収集に関して、附属病院等の協力が困難となる等あり収集できなかった。また、英国では日本を大幅に超える新型コロナウイルス感染症による死者数が出現するなど医療系大学スタッフを含めた感染症への対応が必要となり、令和3年度補助金の繰り越し申請を行ったが、期間内の渡英も調整できず、術後SSI予防を対象とするモバイルAI作成作業は進捗しなかった。臨床(学習)データは不足するが、皮膚炎症、呼吸音を評価するモバイルAIアプリのプロトタイプを作成した。
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Strategy for Future Research Activity |
新型コロナウイルス感染症の蔓延状況、研究協力施設となる附属病院等医療施設の感染症患者数や医療スタッフ間でのクラスターの発生状況等を経時的に評価してタイミングを図り、機械学習AI搭載アプリに必要な臨床(学習)データの収集を目指す。また、プログラムエンジニアとは研究開始当初からWEBによる遠隔会議で機械学習AI搭載アプリ、ルールベースAIを搭載したセルフマネジメント支援アプリの設計、展開等の定例会議を行ってきたが、今後は研究分担者、英国の海外共同研究者間でも遠隔会議を推奨するなど研究の推進に取り組む。
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Report
(1 results)
Research Products
(7 results)