小中学校における日本語指導教員を支える校内体制と小中連携
Project/Area Number |
21K00638
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 02090:Japanese language education-related
|
Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
竹内 陽介 立命館大学, 言語教育センター, 嘱託講師 (80836536)
|
Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2026-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
|
Budget Amount *help |
¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,000,000、Indirect Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2025: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2024: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2023: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2022: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2021: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
|
Keywords | 日本語指導 / 中学校教員 / 教員の連携 / 教師アイデンティティ / 日本語指導教員 / 中学校 / 外国人児童生徒 / 教員間の連携 / 小中連携 |
Outline of Research at the Start |
日本国内には多くの日本語を学習中の小学生や中学生がおり、こうした子供達の学習や生活支援が進められている。しかし、日本語を指導することは一般教員にとってまだ馴染みのない分野であり、担当する教員が不安や混乱を感じている実態がある。本研究では、外国人児童生徒のために小中学校の教員同士がどういう連携を図っているのかという構造を、経験者のインタビューをもとに明らかにする。そして一つの地域で暮らす外国人生徒が、小学校から中学校へ進学し地域で健全に成長していくために、小学校と中学校が連携をするモデルを提示することを目標としている。
|
Outline of Annual Research Achievements |
研究の2年目はこれまでの成果を論文として発表することと、1年目に得たデータをもとにした分析と考察を学会の研究大会で口頭発表を行い、他の研究者から意見を得ることができた。 立命館大学言語文化研究34号1巻に「中学校日本語指導教員のアイデンティティ-職務と情熱-」が掲載された。中学校の日本語指導教員としての経験を持つ教員に対してのインタビューを行い、他の教員とどのような点において異なる職務を持ち、どのような問題意識を持って外国人生徒等に対応してきたかを明らかにした。また立命館大学教職教育研究10号に「ライフストーリー分析による中学校日本語教員の歩みと教師ビリーフ」が掲載された。日本語指導教員として長いキャリアを持つ教員に対してのインタビューをライフストーリーの手法で分析し、日本語指導が知られていなかった時代から日本語指導に関わりながらどのようなビリーフを育てていったのかについて明らかにした。 データ採取については、新型コロナの影響は少なくなってきた。しかし、日本語指導教員という限定された役割の人を対象としているため、予定通りの協力を得られない事態も発生した。それでも、研究に協力してくれる人を募り、養護教諭、学年主任、校長として外国人児童生徒に関わる教員に対してインタビューを実施することができた。ここで得たデータをもとに、母語・継承語・バイリンガル教育研究学会と多文化関係学会の研究大会で口頭発表を行った。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究協力者を探すことが課題である。研究協力に前向きな教員と話をすることができても、結果的に辞退することや連絡がつかなくなる事例があった。人が考えていることの深い部分にアプローチするため、こうした事態は避けられないが、研究者の期待通り(研究計画)に進まないことを考慮しなければならないと感じている。同一の学校内に勤務した教員の声を一度に集めることができれば理想的だが、複数の異なる学校に勤務した教員たちの声を合わせる方向で進めている。 小学校の教員を探すことに苦労していたが、年度末に協力できる人をつけたので、今後小学校での調査が進められると思われる。
|
Strategy for Future Research Activity |
小学校での調査を進め、得られたデータの分析から中学校と小学校のそれぞれの学校において特徴的な連携体制を明らかにしたい。
|
Report
(2 results)
Research Products
(6 results)