理論と経験に基づく批判的思考力育成のためのビデオと自他レポート吟味による授業設計
Project/Area Number |
21K02781
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09070:Educational technology-related
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Research Institution | Kumamoto University (2023) Chiba Institute of Technology (2021-2022) |
Principal Investigator |
仲林 清 熊本大学, 大学院社会文化科学教育部, 客員教授 (20462765)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 孝治 金沢工業大学, 情報フロンティア学部, 准教授 (60583672)
池田 満 北陸先端科学技術大学院大学, 先端科学技術研究科, 教授 (80212786)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥3,900,000 (Direct Cost: ¥3,000,000、Indirect Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
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Keywords | 批判的思考 / インフュージョンアプローチ / 既有知識 / ドキュメンタリービデオ / 自他レポート吟味 |
Outline of Research at the Start |
講義型多人数授業で大学生の批判的思考(クリティカルシンキング)を促進するための授業設計・実践を行う.学習者が経験を有する問題領域(例えばリーダシップ)の知識体系の説明・具体事例のビデオ視聴・分析レポート提出を行う.さらに全員のレポートを配布し自他の考えを吟味させる.この過程を通じて事例の内容を「知識体系に従って論理的に」,「真正な文脈での目標志向的思考」で分析し「自他の思考過程を吟味・内省」する,という批判的思考を促す.グループワークなどは行わないため,多人数授業が容易で再現性の高い学習効果が得られる.ビデオ・レポート課題の入替で,複数の問題領域にまたがる批判的思考力の転移の可能性が高まる.
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は,講義型の多人数授業で大学生の批判的思考(クリティカルシンキング)を促進するための授業設計である.「特定科目の中で批判的思考を明示的に教えるインフュージョンアプローチ」に近い形態を採る.学習者の経験が想定される問題領域(例えばリーダシップ)の知識体系を説明し,具体事例のビデオを視聴させ,批判的思考を説明する介入を行ったうえで分析レポートを提出させる.次回授業で全員のレポートを配布し,自他の考えを比較・吟味させる.この過程を通じて,ビデオの内容を「知識体系に従って論理的に」,「真正な文脈での目標志向的思考」で分析し「自他の思考過程を吟味・内省」する,という批判的思考を促す. 2023年度は,前年度に行った授業実践の結果を分析・論文化し,査読付き論文として採録された.内容は本研究の授業設計に則ったオンデマンド講義に関するもので「企業のビジネスモデル」を対象問題領域として取り上げた.具体的には,JR東日本のSuicaを扱ったドキュメンタリービデオを用い,Suicaの開発・普及過程をネットワーク外部性という経済学の理論から分析させるレポートを課した.次回授業で全員のレポートを配布し,自他の考えを比較・吟味させたうえで,再度レポートを作成させた. 批判的思考を説明する介入を行った場合と行わなかった場合を比較したところ,「知識体系に従った論理的思考」,「真正な文脈での目標志向的思考」,「自他の思考過程の吟味・内省」のいずれにも効果が見られたが,特に「自他の思考過程の吟味・内省」の効果が大きかった.具体的には,「他者のレポートを読んで異なる視点が得られた」,「ビデオを再度視聴する際に,他の人が着目している観点を取り入れた」といった他者の思考過程を参考にして自身の思考過程を内省していると考えられる記述が大幅に増加し,このような記述を行った学習者は授業評価も高いことが確認できた.
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Report
(3 results)
Research Products
(6 results)