Project/Area Number |
21K06965
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 49030:Experimental pathology-related
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
山本 浩平 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 講師 (50451927)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2023: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2022: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2021: ¥2,470,000 (Direct Cost: ¥1,900,000、Indirect Cost: ¥570,000)
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Keywords | がん / 治療戦略 / 脂質 / 細胞死 |
Outline of Research at the Start |
治療抵抗性の悪性リンパ腫に対し、既存の常識に捉われない新たな抗腫瘍戦略の開発を行う。申請者は予備実験にて悪性リンパ腫細胞が細胞外脂質に生存を依存しており、細胞外脂質がない環境ではフェロトーシスという非アポトーシス性細胞死を引き起こすことを発見した。このメカニズムをマルチオミックス解析およびCRISPRスクリーニングの系で詳細に解析することにより、細胞外脂質が存在する生理的条件下においてもターゲット分子を制御することでフェロトーシスを引き起こすことが可能かどうか、そして細胞外脂質に生存を依存していない腫瘍細胞についても依存状態に変化させることが可能かどうか実証していく。
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Outline of Annual Research Achievements |
前年度に引き続き、細胞内の脂肪酸結合因子であるFABP5に着目し、各種リンパ腫細胞におけるFABP5の機能実験を継続的に行った。まず、FABP5が脂肪酸結合の他GPX4の生合成や代謝に関与しているかを確認するため、FABP5ノックアウト細胞のほか、FABP5ノックダウンおよびFABP5過剰発現株の樹立を試みた。具体的には、shFABP5およびFABP5過剰発現レンチウイルスベクターを作製し、悪性リンパ腫のなかでも最も頻度が高く、治療抵抗性の割合も億含まれるびまん大細胞型B細胞性リンパ腫細胞株であるMD901にインフェクションを行い、ウエスタンブロットにて発現の減弱および発現増強を確認した。この細胞を用いてGPX4の発現をタンパクレベルで確認したところ、FABP5の減弱によりGPX4の減弱が生じ、逆にFABP5を過剰発現されるとGPX4の発現が増強されることを見出した。興味深いことに、タンパクレベルにてGPX4が変化しているにもかかわらず、mRNAレベルでは明らかな変化が見られなかった。この現象は脂肪酸除去培地においてGPX4のタンパクレベルでの量が激減するにもかかわらず、mRNAレベルでは変化がみられなかったことに類似した変化であった。さらに、GPX1やTXNRD1などのセレノプロテインの発現もコントロールしていることが分かった。FABP5がGPX4をはじめとしたセレノプロテインを翻訳ないし翻訳後修飾により成業している可能性が考えられた。今後はこの現象が細胞外の脂肪酸を介在したものであるかどうかなどについて検討を行っていく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
オミックス解析に関しては良好な結果が得られず、データベース解析に依存した候補分子の解析となっているため。
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Strategy for Future Research Activity |
今後はこの現象が細胞外の脂肪酸を介在したものであるかどうかや、FABP5阻害薬を用いた実験系などについて検討を行っていく予定である。
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