Project/Area Number |
21K07069
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 49070:Immunology-related
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
幸脇 貴久 熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 助教 (90780784)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
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Keywords | 自然免疫 / 新型コロナウイルス / 自然免疫学 / コロナウイルス |
Outline of Research at the Start |
新型コロナウイルスの世界的流行は、多くの人命を奪い、社会的・経済的に大きな混乱を起こしている。ヒトの免疫機構が新型コロナウイルスを含むウイルス全般を検知し排除する機構を研究することは、ワクチンの開発や治療薬の開発において不可欠な知見となる。本研究では新型コロナウイルスの自然免疫応答機構のメカニズムの解明と、それに対するウイルスの免疫回避機構の解明によって新たな治療法や装薬の基礎基盤を形成することを目的として研究を遂行する。
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Outline of Annual Research Achievements |
ウイルス感染に対する自然免疫応答は、インターフェロン産生によるウイルスの排除や獲得免疫の誘導において重要な役割を果たす。本研究は、パンデミックを引き起こした新型コロナウイルスを含むコロナウイルスに対する自然免疫応答機構の解明を目的とする。申請者は、これまでRIG-I様受容体とToll like receptor 3 (TLR3)によるウイルス核酸認識機構の研究を行っており、LGP2がユビキチン化されることによるインターフェロン抑制機構の解明 (EMBO Rep. 2023) や、ZNF598によるRIG-Iの活性化抑制機構の研究 (Cell Rep. 2019) を行ってきた。本研究では、RIG-I依存的な自然免疫経路とTLR3依存的な自然免疫経路、ウイルスによるその抑制機構に特に焦点を当て研究を行う。 3年間の助成期間の中間にあたる本年度は、新型コロナウイルスの自然免疫認識機構の新たな役割の解明に取り組んだ。新型コロナウイルスは気管上部などに感染して、重症化すると肺胞なども含めた呼吸器全体へと感染が広がる。これまで、我々を含め多くの研究者らによって新型コロナウイルスはRIG-I様受容体によって認識されることを報告している。これらの研究は主に肺胞上皮細胞など上皮細胞を使った実験で示しており、肺を含む全身に存在するマクロファージや樹状細胞における新型コロナウイルスの自然免疫認識機構は未解明のままであった。我々はRLRやTLRを欠損したマウスから分離した樹状細胞やマクロファージを使って、新型コロナウイルスに対する自然免疫応答を調べた。ミエロイド系の細胞ではTLR優位にウイルスを認識していることが明らかとなった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当該助成期間に、本申請に関わる原著論文を1報発表し、現在2報目の投稿を予定している。
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Strategy for Future Research Activity |
新型コロナウイルスはヒト間で伝播するに従って変異株が数多く発生した。変異株の特徴として、感染のし易さ・中和抗体からの逃避能力の高さなどが分かっている。申請者は変異株間における自然免疫認識機構には違いがあるのか?という疑問から、各種変異株を入手し、ミエロイド系細胞における新型コロナウイルスの免疫応答を調査する予定である。
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Report
(2 results)
Research Products
(2 results)