Characterization of immune responses in tumor microenvironment of patients with clonal hematopoiesis
Project/Area Number |
21K07152
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 50010:Tumor biology-related
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
磯部 大地 九州大学, 医学研究院, 助教 (30838727)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
菊繁 吉謙 九州大学, 大学病院, 講師 (40619706)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2023: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
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Keywords | クローン性造血 / 大腸がん / 腫瘍免疫 / がん免疫 / がん微小環境 / DNAシークエンス |
Outline of Research at the Start |
体細胞遺伝子変異を生じた造血幹細胞がクローン性に増殖し、造血の一部を担うことがあり、これをクローン性造血と呼ぶ。このクローン性造血を合併する固形がん症例は、がんの進展のため予後が悪化する。体細胞遺伝子変異を有する白血球が、がんの進展に有利な状況を生み出していることが原因と想定される。 本研究では、大腸がん患者の臨床検体を用い、末梢血検体及びがん組織検体に含まれる白血球の各分画の遺伝子変異をそれぞれ解析し、クローン性造血と大腸がん微小環境における免疫応答との関連を詳らかにすることを目的とする。本研究により得られる知見は、クローン性造血の合併を考慮した新たな治療戦略に繋がる可能性がある。
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Outline of Annual Research Achievements |
固形がんにおいて加齢に伴うクローン性造血(CHIP:Clonal hematopoiesis of indeterminate potential)の合併は予後不良因子である。その原因として、クローン性造血に由来した遺伝子変異を有する免疫担当細胞が免疫応答を抑制し、がんの進展に有利ながん微小環境を生み出していると想定される。しかしながら、その機序は未だ明確ではない。本研究では、血中循環白血球とがん浸潤白血球のリンパ球、骨髄球の各画分の遺伝子変異をそれぞれ解析し、クローン性造血とがん微小環境における免疫応答との関連を詳らかにすることを目的としている。 2021年度は15例の大腸がん手術検体から細胞を単離し、蛍光標識した各種抗体を用いて細胞を標識した。セルソーターにより各白血球画分を分けて回収し、DNAシークエンスのために各画分からDNAの抽出を行なった。回収できる細胞数の少ないCD14陽性細胞などの白血球画分は、DNAの増幅を行なった後にライブラリ調整を行なった。DNA増幅を行うにあたり、事前に至適な増幅条件(試薬、鋳型DNA量、増幅反応時間)についても検討した。 2022年度はライブラリ調整の終了した検体から適宜DNAシークエンスを行い、腫瘍組織中に存在する免疫細胞の一部に遺伝子変異を認めることを確認した。末梢血細胞のDNAシークエンス結果との比較も行う予定である。また認めた変異についてin vitroでの機能アッセイを行うために、現在実験条件などを確認しながら準備を進めていいる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
現在までに15例の腫瘍組織および末梢血サンプルの回収とライブラリ調整及び腫瘍組織内免疫細胞のシークエンス・解析が終了しており、進捗状況は概ね順調と考えられる。末梢血のシークエンスも終了しており、すぐにでもさらに新しい知見が得られる状況にある。 また発見した遺伝子変異について、免疫細胞でのin vitroアッセイを行う準備を進めている。
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Strategy for Future Research Activity |
腫瘍組織の免疫細胞のシークエンス・解析を終えた15例について、末梢血細胞のシークエンス結果を解析する。腫瘍組織の免疫細胞及び末梢血細胞について、どの割合(CH保有率、変異アレル頻度)で変異を認め、どの細胞画分(T細胞やマクロファージなど)が変異を有するか、どのような遺伝子変異(TET2、DNMT3A、ASXL1など)を有するか、などについて検討する。 DNAシークエンスにより検出された遺伝子変異やその変異を有する白血球分画を同定した後に、その遺伝子変異の意義を明らかにするためにin vitroで機能アッセイを行う準備を進めている。
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Report
(2 results)
Research Products
(17 results)
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[Presentation] Outcome of parameningeal head and neck rhabdomyosarcoma in adults: Kyushu Medical Oncology Group Study2023
Author(s)
Taichi Isobe, Kenji Tsuchihashi, Shohei Ueno, Ryosuke Taguchi, Mamoru Ito, Michitaka Nakano, Hiroshi Ariyama, Fumiyasu Hanamura, Yuta Okumura, Masato Komoda, Taito Esaki, Shuji Arita, Kenta Nio, Hitoshi Kusaba, Kazuki Hashimoto, Tadamasa Yoshitake, Yoshinao Oda, Koichi Akashi, Eishi Baba
Organizer
第20回 日本臨床腫瘍学会学術集会
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