Project/Area Number |
21K08329
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 53050:Dermatology-related
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
金蔵 拓郎 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 教授 (70177509)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
古川 龍彦 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 教授 (40219100)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
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Keywords | CD147/Basigin / 乾癬 / T細胞分化 / Th17細胞 / モノカルボン酸トランスポーター / AP-9 / 解糖系 / MCT |
Outline of Research at the Start |
CD147/basiginは免疫グロブリンスーパーファミリーに属する多機能性の分子で、エネルギー代謝系である解糖系を制御している。T細胞は分化・活性化のエネルギーを解糖系に依存する。我々はCD147/basiginが解糖系の調節を介して、CD4+T細胞のTh17細胞への分化を促し乾癬の病態形成に関与していることを明らかにした。この知見をもとに、申請者らはCD147/basiginを標的とする乾癬の新規治療を開発することを目的に本研究を計画した。
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Outline of Annual Research Achievements |
我々は免疫グロブリンスーパーファミリーに属する多機能性の分子CD147/basiginを発見し、本分子は解糖系を介して癌細胞の増殖・浸潤を制御していることを報告してきた。一方、近年Tリンパ球の分化と活性化もエネルギーを解糖系に依存していることが明らかにされている。そこで我々はCD147がT細胞の分化と増殖の異常による免疫疾患である乾癬にも関与しているのではないかとの仮説を立てマウスモデルで検討した。その結果CD147はナイーブT細胞が乾癬の病態形成に重要なTh17細胞への分化を促進しており、CD147の遺伝子欠損マウスでは乾癬の発症が抑制されることを解明した。これらの成果を踏まえてCD147をターゲットとした乾癬の新規治療の開発を目的に本研究を計画し実施している。 我々はこれまでの研究でCD147は、解糖系で重要な膜型トランスポーターであるモノカルボン酸トランスポーター (MCT) の細胞膜発現をシャペロンとしてサポートすることで解糖系を制御していることを明らかにしている。従って本研究ではCD147とMCTの複合体を標的とし解糖系を抑制する物質を探索することを目的とした。 In silico バーチャルスクリーニングでリストアップされた候補化合物の中から解糖系の抑制を介してCD4+ T細胞のTh17細胞への分化を阻害し、かつ細胞毒性のない化合物を数種類同定した。
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