インドシアニングリーン修飾リポソームを用いた小児肝がん新規治療法の確立
Project/Area Number |
21K08660
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 55010:General surgery and pediatric surgery-related
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
小松 秀吾 千葉大学, 医学部附属病院, 助教 (60436417)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
菱木 知郎 千葉大学, 大学院医学研究院, 教授 (00375776)
菅波 晃子 千葉大学, 大学院医学研究院, 助教 (10527922)
田村 裕 千葉大学, 大学院医学研究院, 准教授 (50263174)
照井 慶太 千葉大学, 大学院医学研究院, 准教授 (70375773)
中田 光政 千葉県がんセンター(研究所), その他部局等, 主任医長 (90375775)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥3,900,000 (Direct Cost: ¥3,000,000、Indirect Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | インドシアニングリーン / 光線力学的治療 / 肝腫瘍 / リポソーム / インドシアニングリーン修飾リポソーム / 光免疫誘導治療 / 肝芽腫 / ベツリン |
Outline of Research at the Start |
本研究では、肝芽腫を含む小児肝がんに対する新たな治療戦略として、インドシアニングリーン修飾リポソーム(LP-iDOPE)を用いた光免疫誘導治療に加え、LP-iDOPEに抗腫瘍薬の内包やリポソーム膜へのアポトーシス誘導物質の導入を組み合わせた「がん複合免疫療法」を創生し、トランスレーショナルリサーチの更なる展開を目指した研究を行い、前臨床試験への礎を確立することを目的としている。
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Outline of Annual Research Achievements |
我々はインドシアニングリーン(ICG)の誘導体を組み込んだリポソームであるICG結合型リポソーム(LP-iDOPE)を設計開発し、これが腫瘍に特異的に集積し、近赤外線照射によって発熱作用と活性酸素を産生することを示してきた。本研究では、肝がんにおけるLP-iDOPEを用いた光線力学的治療(Photodynamic Therapy: PDT)による抗腫瘍効果の検討と、LP-iDOPEに抗がん剤を内包してナノキャリアとして用いる治療実験を行った。ヒト肝腫瘍由来細胞株(HuH6、HepG2)の細胞培養液中にLP-iDOPEを添加し、20時間後に近赤外線を照射した後に、MTT assayにて経時的に生存細胞数を測定したところ、生存細胞数の有意な減少を認めた。また、Hep53.4細胞をマウスの皮下に投与し、腫瘍体積が50mm3を超えたところでLP-iDOPE、およびLP-iDOPE に低用量のシスプラチンを内包したLP-iDOPE-CDDPを腹腔内に投与した。その後皮下腫瘍部位に近赤外線を照射し経時的に腫瘍体積を測定したところ、著明な腫瘍増殖抑制効果が認められた。さらに低用量のシスプラチンを内包したLP-iDOPE-CDDPを投与したところ、LP-iDOPE投与群よりもさらに強い腫瘍増殖抑制効果が認められた。一方でLP-iDOPEと低用量CDDPを混合して投与した群での腫瘍増殖抑制効果は、LP-iDOPE単独投与群と著変がなく、LP-iDOPEにCDDPを内包することで低用量であっても効果的な腫瘍増殖抑制効果が得られることが示唆された。以上の結果から、肝腫瘍におけるLP-iDOPEを用いたPDTの有効性が確認された。LP-iDOPEにCDDPを内包することで、低用量の抗がん剤による最大効果・最小副作用の実現が達成され、光免疫治療の分野に新たな道を拓くことが期待された。
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Report
(3 results)
Research Products
(3 results)