Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
黒住 和彦 浜松医科大学, 医学部, 教授 (20509608)
畝田 篤仁 岡山大学, 医学部, 客員研究員 (20865927)
藤井 謙太郎 岡山大学, 医歯薬学域, 助教 (40799318)
石田 穣治 岡山大学, 大学病院, 助教 (90771949)
大谷 理浩 岡山大学, 大学病院, 助教 (60902989)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2023: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
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Outline of Annual Research Achievements |
グリオーマは予後不良な脳腫瘍であり, その中で最も悪性度の高いグリオブラストーマの5年生存率はわずか10%である. 近年, 腫瘍細胞でのみ生じるsomatic(体細胞)遺伝子変異の解析が進んでいるが, 患者が生まれながらに持ち, 体内のすべての細胞で生じるgermline(生殖細胞系列)バリアントについては未だ不明な点が多い. 腫瘍の免疫微小環境が注目されているが, 体内の全細胞に存在するgermlineバリアントは, 腫瘍細胞のみならず免疫微小環境にも強い影響を与える可能性がある. しかし, germlineバリアントと, グリオーマの予後や免疫微小環境との関連に着目して解析を行った報告はこれまでにほとんどない. 本研究では, TCGAのゲノム配列データを用いて, PIK3R1 Met326Ile germline変異がグリオーマの発生率, 予後, さらには免疫微小環境に与える影響について解析を行う. PIK3R1 M326Ileのホモ変異型 (PIK3R1 M326Ile Homo MT)は, 予後が悪い傾向はあるが, 3群解析で有意差はつかず(Homo MT vs WT + Hetero MTで比較すると有意差あり), BLACK OR AFRICAN AMERICANで有意に多いことがわかった. 人種ごとに解析した場合も, PIK3R1 M326IleのHomo MTは, 予後が悪い傾向はあることがわかった. 人種ごとに健常人とGBMで比較すると, PIK3R1 M326Ile変異は,疾患発症リスクには関与しないといいうことがわかった. ホモ変異型 (PIK3R1 M326Ile Homo MT)では,MTAPやIFNの変異が多く, PIK3R1 M326Ile変異が免疫微小環境に影響を与える可能性が示唆された.
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