エクソソーム中miRNAを起点とした治療抵抗性膀胱癌に対する新規治療戦略の探索
Project/Area Number |
21K09430
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 56030:Urology-related
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
山田 保俊 鹿児島大学, 医歯学域鹿児島大学病院, 准教授 (40437968)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
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Keywords | 膀胱癌 / エクソソーム / miRNA / 治療抵抗性 |
Outline of Research at the Start |
細胞外小胞の一つであるエクソソームエクソソームの中にはmRNAやmiRNAといった核酸やタンパク質などが含まれ、癌においてはその分泌が増加し癌微小環境を構築することが明らかになりつつある。本研究では、治療抵抗性膀胱癌におけるエクソソーム中miRNAを起点とした耐性獲得機序を明らかにし、新規治療戦略や診断・予後予測マーカーの探索を提案する。エクソソーム中miRNAを起点とした膀胱癌研究の新たな展開により、耐性克服薬の開発や診断・予後予測マーカーの開発に繋がるデータを得ることが期待される。予後予測マーカーを提示できれば、患者の選別化にも繋がり膀胱癌の治療費抑制にも貢献できると考える。
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Outline of Annual Research Achievements |
現在、臨床的に感度・特異度ともに有用な尿路上皮癌(腎盂尿管癌および膀胱癌)の腫瘍マーカーは無く、患者は放射線被曝を伴うCT検査や侵襲の大きな尿管鏡検査や膀胱鏡検査が一般的に行われている。更に画像検査や内視鏡検査で腫瘍の存在を確認するにはある程度腫瘍が大きくならないと判断できないのが現状である。一方、最近になり細胞外小胞の一つであるエクソソームが細胞間コミュニケーションの担い手として注目されている。エクソソームの中には messenger RNA(mRNA)や microRNA(miRNA)といった核酸やタンパク質などが含まれ、癌においてはその分泌が増加し癌微小環境を構築することが明らかになりつつある。そこで本研究では、エクソソーム含有核酸を用いて尿路上皮癌に対する腫瘍マーカーとなる核酸を検出することを本研究の目的とした。 本研究の成果としては実際に我々の教室で患者由来膀胱尿路上皮癌(exo1、n=3)、膀胱癌CIS(exo2、n=3)、腎盂尿管尿路上皮癌(exo3、n=3)血清エクソソーム中RNAを用いてRNAシークエンス解析を行ったところ、正常検体と比べて尿路上皮癌ではエクソソーム含有核酸の様相が全く異なることを確認した。次に候補核酸の中からLncRNAの一つであるBC200に注目し血清エクソソーム中RNAの発現を調べたところ、UC患者では健常対照と比較して有意に発現が増加していた。次にBC200をノックダウンするとin vitro並びにin vivoにおいても抗腫瘍効果が示された。更に、術後の発現を見たところ、候補核酸の発現が低下した症例はその後再発を認めなかったが(実線、n=6)、発現が低下しなかった症例(点線、n=1)は後に転移を認めた。以上の結果をまとめ、現在、論文投稿中である。
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Report
(3 results)
Research Products
(5 results)
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[Journal Article] Targeting of the glutamine transporter SLC1A5 induces cellular senescence in clear cell renal cell carcinoma2022
Author(s)
Issei Kawakami, Hirofumi Yoshino, Wataru Fukumoto, Motoki Tamai, Shunsuke Okamura, Yoichi Osako, Takashi Sakaguchi, Satoru Inoguchi, Ryosuke Matsushita, Yasutoshi Yamada, Shuichi Tatarano, Masayuki Nakagawa, Hideki Enokida.
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Journal Title
Biochemical and Biophysical Research Communications
Volume: -
Pages: 99-106
DOI
Related Report
Peer Reviewed / Open Access
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