Project/Area Number |
21K09786
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 56070:Plastic and reconstructive surgery-related
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
高木 尚之 東北大学, 医学系研究科, 非常勤講師 (30569471)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
菅野 恵美 東北大学, 医学系研究科, 教授 (10431595)
山口 賢次 東北大学, 医学系研究科, 非常勤講師 (70897892)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | バイオフィルム / 人工乳房 / 乳房再建 / 慢性炎症 / BIA-ALCL / 被膜拘縮 / インプラント / シリコン人工乳房 |
Outline of Research at the Start |
本研究は臨床検体としてバイオフィルムに焦点をあてつつ被膜組織を網羅的に解析し、被膜拘縮・慢性炎症発生のメカニズムを明らかにすることを試みるものである。同時に、バイオフィルム制御による慢性炎症化の回避を検証することにより、被膜拘縮予防法の開発につながり、またBIA-ALCL発症メカニズム解明の足掛かりとなることも期待される。
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Outline of Annual Research Achievements |
乳癌術後の乳房再建手術において組織拡張期(Tissue Expander; TE)や人工乳房(Silicon Breast Implant; SBI)を用いた手術が広く行われているが、これらのシリコン性の人工物周囲には長期的な被膜拘縮を高頻度で生じ、さらに近年ブレストインプラント関連未文化大細胞型リンパ腫(BIA-ALCL)の発生が報告されている。これらの原因は全く解明されておらず、深刻な合併症に対する対策は立てようがないのが現状である。 本研究は、乳房再建後の人工物周囲の被膜組織の免疫応答・炎症に関する詳細なメカニズムの解明を試みると同時にバイオフィルム形成に焦点をあて慢性炎症の制御法について開拓を試みることを目的とした。 我々はこれまで乳房再建において43臨床検体のテクスチャードタイプのシリコン周囲被膜を採取し、51%の検体でバイオフィルムが検出されることを明らかとした。これはバイオフィルム形成が深く関わるとされる難治性の慢性創傷とほぼ同じ検出率であり、テクスチャードタイプTEにおける高いバイオフィルム形成率が示された。さらに今回スムースタイプTE周囲の被膜組織を採取しバイオフィルム形成の有無について解析を行なったところ、検出率は25%とテクスチャードタイプに比べ低い結果が得られた。これにより、テクスチャードタイプにおける高いバイオフィルム形成率は慢性炎症の関与が強く疑われるBIA-ALCLの発生と関連している可能性が示唆された。
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