Project/Area Number |
21K11188
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 59010:Rehabilitation science-related
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
立谷 大介 東北大学, 歯学研究科, 大学院非常勤講師 (20814263)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 匡 東北大学, 歯学研究科, 講師 (40637964)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
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Keywords | 摂食嚥下障害 / 運動障害 / 中枢性筋萎縮症 |
Outline of Research at the Start |
現代の超高齢化社会においては種々の疾患により嚥下障害を生じ、それが長期間に及び生活の質(QOL)が低下するとともに誤嚥による肺炎を生じ、それが死因となることも多い。 しかし中枢性筋萎縮症を含む多くの運動障害性疾患では嚥下に関する病態には不明な点が多く、治療法は全く確立されていない。そこで、本研究では中枢性筋萎縮症モデルマウスを使用し、嚥下障害発生メカニズムの解明をおこない、その改善方法の確立をおこなう。
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Outline of Annual Research Achievements |
本申請課題は、中枢性筋萎縮症を含む多くの運動障害性疾患では嚥下に関する病態には不明な点が多いため、運動障害性疾患において嚥下運動にどのような影響をもたらすかを、中枢性筋萎縮症モデルマウスを用いて明らかにすることを目的としておこなわれている。さらには嚥下障害発生メカニズムの解明ならびに、その改善方法の確立を目標としている。摂食嚥下は、三叉神経・舌咽神経・迷走神経・舌下神経による感覚や運動の情報伝達及び調節により行われている。これまでの研究成果として、ワイルドタイプマウスと中枢性筋萎縮症モデルマウスを比較すると、中枢性筋萎縮症モデルマウスの三叉神経節では約30%の感覚ニューロンが減少しており、特に大型のニューロンが減少している可能性があることを報告してきた。昨年度は、中型から大型のニューロンが発現しているタンパクについてその発現を解析した結果、ワイルドタイプマウスに比べて中枢性筋萎縮症モデルマウスの三叉神経節では、陽性ニューロンの数が優位に減少していた。本年度は、小型から中型のニューロンが発現しているタンパクに着目し、その抗体を用いて免疫染色を実施した。その結果、小型から中型のニューロンについては分布に変化がみられないようであるが分析を終えることはできなかった。これらの結果から、中枢性筋萎縮症モデルマウスでは三叉神経節の小型ニューロンには変性が少なく、大型ニューロンに変性が生じている可能性が示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度までの解析で中枢性筋萎縮症モデルマウスの三叉神経節の大型のニューロンが変性していることがおおむね明らかとなった。しかしながら、解析や論文作成のための追加研究は必要である。そのため、本研究課題は現在までに、おおむね順調に進捗していると思われる。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度においては、まず本年度途中までしか解析を終えることができなかった、分析を終える予定である。さらに、論文執筆に向けて追加の研究を進める。
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