Project/Area Number |
21K11278
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 59010:Rehabilitation science-related
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Research Institution | Baika Women's University |
Principal Investigator |
深見 秀之 梅花女子大学, 公私立大学の部局等, 教授 (30382625)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2023: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2021: ¥2,340,000 (Direct Cost: ¥1,800,000、Indirect Cost: ¥540,000)
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Keywords | 嚥下 / 咽頭間隔 / 嗅覚 / 炭酸刺激 / 味覚 / 咽頭感覚 |
Outline of Research at the Start |
嚥下運動は脳上位中枢からの随意的要素と末梢からの感覚入力による反射を介した不随意的要素が混在した運動である。嚥下運動誘発には摂食時に生じる様々な感覚が重要な役割を果たすことがこれまでに示されてきた。しかし、食物咀嚼時に生じる様々な感覚の中で口腔を介して鼻腔の嗅覚受容体を刺激するretronasalな嗅覚(後鼻腔性嗅覚)の嚥下誘発への影響については十分に解っていない。本研究では、嚥下誘発における嗅覚の影響について解明を進める。本研究で嗅覚の嚥下誘発における役割を明らかにし、新たな摂食嚥下障害患者へのリハビリテーションや嚥下補助食品の開発につなげていく。
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Outline of Annual Research Achievements |
嚥下運動は脳上位中枢からの随意的要素と末梢からの感覚入力による反射を介した不随意的要素が混在した運動である。嚥下運動誘発には摂食時に生じる様々な感覚が重要な役割を果たすことがこれまでに示されてきた。しかし、食物咀嚼時に生じる様々な感覚の中で口腔を介して鼻腔の嗅覚受容体を刺激するretronasalな嗅覚(後鼻腔性嗅覚)の嚥下誘発への影響については十分に解っていない。 今年度、ヒトにおける嚥下能力と口腔感覚の関係について関連する感覚受容器、特に咽頭部への炭酸感覚刺激の効果を調べた。各健常若年被験者は直立座位にて椅子に座った状態で口腔側から咽頭部へ直径1.0mmのシリコンチューブを通し、それを通じて刺激溶液を注入した。刺激溶液には蒸留水、炭酸水、0.3M NaCl溶液、炭酸を付加した0.3M NaCl溶液(炭酸NaCl)、炭酸NaClと同じpHにしたpH調整NaCl溶液とした。被験者には刺激液を注入している間、出来るだけ繰り返し嚥下するよう指示した。各被験者の嚥下はオトガイ下の表面筋電図記録にて行い、10回の嚥下間隔時間の平均値(SI)を、嚥下の能力の指標とした。 これまでの研究で、NaCl溶液刺激ではSIが延長し、嚥下に有効な感覚刺激とはならないことがわかっている。炭酸付加NaCl刺激はNaCl溶液に比べSIを短縮させた。一方、pH調整NaCl溶液のSIはNaCl溶液と有意な差はなかった。咽頭部には炭酸刺激により活性化し、嚥下を促進する神経があることが示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
後鼻腔性嗅覚の嚥下誘発への影響を調べるために、口腔内に挿入したチューブより匂い刺激を与える計画である。匂い刺激はチューブを用いた回路を作成し空気ボンベから圧縮空気を送り行う予定であった。しかし、嗅覚刺激を行うために匂い物質を空気で送る必要があった。十分に嗅覚を引き起こすためには送る空気量を多くする必要があり、随意性自発嚥下に影響を与えた。そのため、嗅覚刺激の方法を再検討している状況である。 炭酸刺激の嚥下誘発における影響についての実験ではデータを取得できていたため、本年度は炭酸刺激の嚥下における影響について重点的に行った。これまで、12名の被験者から記録を行った。刺激は蒸留水、0.3M NaCl溶液、炭酸付加した0.3M NaCl溶液(炭酸付加NaCl溶液)および炭酸付加した0.3M NaCl溶液とおなじpHに調整したNaCl溶液(pH調整NaCl溶液)の4種で行った。 どの被験者においても、咽頭部での水刺激のSIは最も短くなった。また、NaCl溶液刺激ではSIの延長がみられた。炭酸付加NaCl溶液ではNaCl溶液刺激と比較してSIが短くなった。pH調整NaCl溶液ではSIの短縮は見られず0.3M NaCl溶液同様SIが延長した。この結果は、日本歯科衛生学会で発表し、論文も投稿中である。
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Strategy for Future Research Activity |
嗅覚刺激条件を決定していく。嗅覚刺激は口腔内に挿入したチューブより行う予定である。そのため、嚥下に影響を与えない空気量で刺激を行う必要がある。可能な限り少ない空気量で有効な嗅覚刺激を行える条件を検索し、実験条件の確立を図る。また、チューブによる後鼻腔性嗅覚刺激がうまくいかない場合、マスクを用いて、前鼻性嗅覚刺激による嗅覚刺激についても考える。咽頭部の感覚低下は嚥下障害の因子となることから炭酸刺激を含めた咽頭部感覚の嚥下誘発における影響も調べていく予定である。
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Report
(2 results)
Research Products
(2 results)