Project/Area Number |
21K11387
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 59020:Sports sciences-related
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
仲澤 眞 筑波大学, 体育系, 准教授 (10188930)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2023: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2021: ¥2,080,000 (Direct Cost: ¥1,600,000、Indirect Cost: ¥480,000)
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Keywords | ファン・コミュニティ / 社会的課題 / 経営課題 / ファン・コミュニティ・アイデンティフィケーション / チーム・アイデンティフィケーション |
Outline of Research at the Start |
本研究は交流促進の支援および交流環境の改善からなるファン・コミュニティの育成支援策を策定し、実務者とその支援策を実施し、その効果を検証し、さらに一般化の可能性を検証するものである。支援策の策定と実施、評価については、実務者およびファンなどのステイクホルダーとの協働が不可欠であり、アクションリサーチ的な性格を持っている。この支援策は、ファンの自治的な活動を促し、ファン・エンゲージメントを強め、サービスの受け手(消費者)を観戦の楽しみを主体的に創るファンに変容させる可能性がある。アトラクションの充実が困難な経営基盤の小さいプロスポーツ経営体にとって重要な示唆が導出されることが期待される。
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Outline of Annual Research Achievements |
サッカー日本代表戦、計7試合の観戦者を対象に、性と年齢に基づく層化抽出法を用いた質問紙調査を実施した。実施したスタジアムは、埼玉、札幌、東京、神戸、吹田、神戸(2回目)、長野であり、配付数は2,894票、回収数は2,867票(回収率、99.1%)であった。調査は、ファン・コミュニティ・アイデンティフィケーション(以下、FCIDと略す)を測定し、FCIDと観戦行動の特徴との関係を検討することを目的とした。その結果、FCIDの高い群において、スタジアム滞留時間が長い傾向があることが確認された。そして、スタジアム滞留時間の長さは、スタジアムにおける消費行動に正の関係があることが確認された。FCIDの高い群においてライセンスグッズの保有率が高い傾向が指摘されているが(仲澤, 2021)、スタジアム滞留時間の側面からも、FCIDはスタジアムにおける消費に関する経営課題の解決に寄与することが示唆された。 サッカー日本代表戦を主管する日本サッカー協会の実務者を対象に、FCIDの育成策についてヒアリング調査を行った。その結果、FCIDの育成の重要性は理解されていたが、定期的にホームゲームが開催されファン相互の交流機会の多いJリーグとは異なり、サッカー日本代表戦観戦者においては、FCIDを育成することは困難であると認識されていたこと、代表チームの運営については、FCIDよりもチーム・アイデンティフィケーション(以下、TIDと略す)に着目し、その育成を図った方がより費用対効果が高まる可能性があると認識されていたことが明らかになった。そして、そのTIDの育成には、1)歴史・栄光、2)応援文化、3)スタジアム、4)チームカラー・ロゴ(仲澤, 2021)を訴求していくことが重要であると考えられていた。今後、試合の開催頻度とFCID育成の有効性の関係についての検討が重要であることが示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
調査研究活動を予定していたプロスポーツイベントにおいて、新型コロナウイルス感染症対策のため、入場者数制限が実施され、対面式の質問紙調査の実施が不可能となるなど、データ収集面で遅延が生じた。 また、同じく感染症対策のために、実務者との協働で実施する予定であったファン・コミュニティ育成事業の実施が取りやめになった。 これらが遅延した主な理由である。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、サッカー日本代表戦の観戦者を対象に、調査員による対面式質問紙調査およびオンライン調査を実施し、必要なデータ収集を行う。調査を実施するスタジアムは、対面式質問紙調査が8試合(国立競技場、ヨドコウ桜スタジアム、トヨタスタジアム、パナソニックスタジアム吹田、デンカビッグスワンスタジアム、ノエビアスタジアム神戸、ユアテックスタジアム仙台、北九州スタジアム)を計画している。オンライン調査は前記に加え、2会場を加えて計10試合とする計画である。収集したデータから、ファン・コミュニティがファンの観戦行動に与える影響を、ホーム観戦頻度、アウェイ観戦頻度、同行者の規模、スタジアム滞留時間、向社会的活動、ファン・エンゲージメントなどから分析する計画である。さらに、ファン・コミュニティの経営課題への機能を、シーズンチケットやライセンスグッズの購入行動、飲食物の購入行動、有料ネット放送(DAZN等)の契約状況、商圏サイズ、チームID、再観戦意向、推奨意向、SNSの利用状況、クラブとのコミュニケーション効率などから明らかにする計画である。
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