知識集約的組織におけるマネジメント・コントロール・システムの理論的探求
Project/Area Number |
21K13399
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 07100:Accounting-related
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Research Institution | Wakayama University |
Principal Investigator |
藤原 靖也 和歌山大学, 経済学部, 准教授 (10756175)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥2,730,000 (Direct Cost: ¥2,100,000、Indirect Cost: ¥630,000)
Fiscal Year 2023: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2022: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | 目標整合性 / 知的労働者 / 専門職 / マネジメントコントロールシステム / 知識集約的組織 / マネジメントコントロール |
Outline of Research at the Start |
知的労働者の有する専門的知識が経済社会に及ぼす影響は高まっている。一方,いかにして組織と知的労働者との行動一致を図るのかに関しては特に考慮すべき論点があるといわれ,管理会計研究上の重要な課題として研究が進展している。本研究では知的労働者を対象とした諸研究が明らかにしてきた結果の関係性を分析・統合するとともに,今後の実証的研究に活かすことを企図した理論的試論を提示することを試みるものである。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、経済社会に及ぼす影響の高まりに伴い着目されてきた知的労働者の有する専門的知識をいかにして活用しつつ、組織と知的労働者との目標整合性を確保するのかという管理会計上重要な課題の知見を分析・統合したうえで理論的基盤を提供することを企図したものである。 その中で、今年度は昨年度に実施した本研究の遂行にとって必要な中核的な概念およびフレームワークにつき隣接する諸領域の研究も参照しつつ整理した結果を活かし、管理会計研究の文献を狩猟・整理する試みを最優先に遂行した。 その結果、とりわけ隣接する諸研究も含め当該分野に関連する研究は経済社会における知的資産の重要性が増す中で飛躍的に進展しており、また研究論文数も増加していることを確認した。 その結果を受けて、本研究の研究目的を達成するために必要な管理会計研究の文献を狩猟するためのガイドラインの見直しに注力した。それは、諸研究の研究の現状を鑑みるに、分析レベルも異なり、そのバックグラウンドとなる諸理論や概念の定義および方法論も異なる中で、無理に本研究テーマに関する文献を整理・統合するよりも頑健な結果を最終的に社会に向け提供するための方策を練り直すことが有益であると判断したためである。 最後に、そのことと並行して、(1)実際に文献を収集した結果としてどのようなトピックにつきどのような課題が議論されており、それらが整理・統合できるか否かの確認も込めて、1つ1つ確認しながら記述的レビューを試行的に行うとともに、(2)実務に活きるかどうかを確認するために実データをテキストマイニングによって明らかにする試みを行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
初年度に企図していた中心的な概念・課題等についてはおおむね整理でき、文献の収集方針は仮にでも策定できていた一方で、想定していたよりも多くの文献が国内外特に国外において本研究テーマに関わる文献として公表されるに至っていた。したがって、それらの成果を統合するためには文献分析のためのガイドラインをより広範に検討していくことが妥当であると判断したことが最大の理由である。 管理会計研究においても参考になる先行研究(Hesford et al.,2006;Luft and Shields,2006等)はあるものの、それだけでは分析視角としては足りず、他領域の文献も参照しながら丁寧に分析していく必要が生じたためである。
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Strategy for Future Research Activity |
研究目的を達成するためにも、またどのような分析視角をもって諸研究が明らかにしてきた成果を統合するかを検討するためにも、成果の公表時期による書誌学的な研究・依拠する理論や分析レベル別に統合する研究を積み重ね発信していく。それらによって、最終的な研究目的を達成することができるものと考えている。
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Report
(2 results)
Research Products
(2 results)