新規MRI撮像法を用いた末梢性顔面神経麻痺の画像評価法の確立、予後評価の検討
Project/Area Number |
21K15850
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 52040:Radiological sciences-related
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Research Institution | Jichi Medical University |
Principal Investigator |
藤井 裕之 自治医科大学, 医学部, 講師 (40743125)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,550,000 (Direct Cost: ¥3,500,000、Indirect Cost: ¥1,050,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2023: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2021: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
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Keywords | MRI / 顔面神経麻痺 |
Outline of Research at the Start |
末梢性顔面神経麻痺は日常診療において比較的多く遭遇する神経疾患であり、患者の生活の質(Quality of life)に甚大な影響を与える。しかしながら、その重症度評価、予後評価、治療方針の決定は確立していない。さらに、画像診断が発達した現在でも顔面神経自体の異常を指摘することは未だに困難である。本研究では新規MRI撮像法を用いて、現状では画像診断困難な本疾患の画像診断法・予後評価法の確立を目指す。
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Outline of Annual Research Achievements |
3D-DESS-WE法は骨軟部分野での軟骨描出を目的とされた撮像法で、近年になって頭蓋外脳神経の描出に応用され、動眼神経や三叉神経、顔面神経、下位脳神経の描出が可能となってきた。1.5TMRIでのパラメーター最適化についての論文はあるが、3Tでのパラメーター最適化は行われておらず、当施設における3TMRIでのパラメーターの最適化の検討が必要であり、昨年度は異なるflip angleを用いて顔面神経と周囲組織コントラスト比をプロットし、現状のパラメーターが頭蓋外顔面神経の描出に有用であることを確認した。 今年度は、このパラメーターを使用して3D-DESS-WE法の画像収集を行っている。撮像された末梢性顔面神経麻痺症例について、3D-DESS-WE法と(造影MRIがオーダーされた症例では)造影後脂肪抑制T1強調画像について画像解析を続けている。 昨年度同様、3D-DESS-WE法では患側が健側に比して腫大していることを確認することができた。また、3D-DESS-WE法の特徴である、高い空間分解能と信号雑音比により腫大した神経を全体を良好に描出することが可能であった。半定量的な解析でも対側の顔面神経に比して信号上昇を認めている。本研究の目的である3D-DESS-WE法を用いた末梢性顔面神経麻痺の病的状態を直接描出する、ことが達成できつつあると考えている。 造影後脂肪抑制3DT1強調像の造影効果の確認も引き続き行っている。造影MRIでは主に頭蓋内の顔面神経の造影効果がメインであり、側頭骨内や頭蓋外顔面神経の造影効果は目立たない症例が多かった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナウイルス感染症の蔓延により、顔面神経麻痺患者の受け入れ・治療がほとんど行われておらず、症例の蓄積が非常に困難であった。同様に、健常ボランティアの受け入れは不可能であり、症例蓄積はできていない。これらについては社会情勢の変化であり、予測不可能で致し方ないと考えている。 撮像された画像については事前予測通りであり、少しずつではあるが症例蓄積を進めていく。 現状では健常ボランティアとの比較は困難と考えられ、顔面神経麻痺患者だけでの解析(健側と患側との対比)も考慮している。
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Strategy for Future Research Activity |
COVID-19が収束し、所属施設として健常ボランティアの撮影が許容された際には健常ボランティア画像の収集を行っていく予定である。 患者数については、末梢性顔面神経麻痺の診療に関わる関係各科にMRIオーダーの声がけをより一層行い、当院を受診した末梢性顔面神経麻痺患者ができるだけ漏れなくMRIが撮像されるよう環境づくりを整えていく。 令和5年度以降も上記の対応行って、可能な限り患者数、健常ボランティア数を増やしていく。現時点で視覚上確認できている末梢性顔面神経麻痺の画像変化について定性的、半定量的な解析を行い、統計学的手法を用いて解析を行っていく。臨床的予後との相関解析も行っていく。
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)