ホモシステインによるアポトーシスに着目した難治性絨毛癌に対する新規治療法の開発
Project/Area Number |
21K16767
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 56040:Obstetrics and gynecology-related
|
Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
西野 公博 名古屋大学, 医学系研究科, 准教授 (80801448)
|
Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2023)
|
Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
|
Keywords | ホモシステイン / 葉酸代謝 / アポトーシス / 難治性癌 / 絨毛癌 |
Outline of Research at the Start |
難治性絨毛癌患者の予後を改善させるべく、絨毛癌に対する化学療法において中心的役割を果たすメトトレキサート(Methotrexate, MTX)に着目し、MTXの既知の抗腫瘍効果である葉酸代謝経路阻害とは別の、細胞内ホモシステイン濃度上昇作用に注目し、ホモシステインが絨毛癌細胞のアポトーシスを誘導することが考えられないかという仮説を立て、研究を実施する。
|
Outline of Annual Research Achievements |
MTX投与によるホモシステイン濃度の上昇についての検討 1.MTX投与による絨毛癌細胞培養上清中ホモシステイン濃度上昇の検討 MTX投与により絨毛癌細胞培養上清中ホモシステイン濃度が上昇するか検討するため、以下のような実験を行った。24wellディッシュにJarを5000個播種し、オーバーナイトで培養した。培養上清を除去し、さらにオーバーナイトで培養した。このとき、培養上清は100μLとし、培養上清にそれぞれ、0、10-9、10-8、10-7MとなるようにMTXを添加し、培養上清を全量回収した。培養上清を5倍希釈したものを用意し、セルバイオラボ社のホモシステインELISAキットを用いてホモシステイン濃度を測定したところ、MTX濃度依存性に、培養上清中のホモシステイン濃度が上昇しているのが確認できた。以上より、MTX投与により絨毛癌細胞培養上清中ホモシステイン濃度が上昇することを確認した。 2.MTX耐性株を用いたMTX投与による絨毛癌細胞培養上清中ホモシステイン濃度上昇の検討 MTX耐性株では、MTX投与により細胞培養上清中ホモシステイン濃度が上昇しないことを確認するため、MTX親株とMTX耐性株を用いて(1)と同様の実験を行った。ただし、Jarは10000個播種し、添加するMTXは0M、または10-8Mとし、MTX親株の培養上清は10倍希釈、MTX耐性株の培養上清は5倍希釈とした。MTX親株では(1)の実験と同様、MTX添加により細胞培養上清中のホモシステイン濃度が上昇したのに対して、MTX耐性株では上昇しなかった。以上より、 MTX耐性株では、MTX投与により細胞培養上清中ホモシステイン濃度が上昇しないことを確認した。
|
Report
(3 results)
Research Products
(1 results)