歯科矯正用インプラントによる顎整形力を骨格性上顎前突へ応用した際の生物学的検討
Project/Area Number |
21K17174
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 57070:Developmental dentistry-related
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
真山 敦 東北大学, 歯学研究科, 大学院非常勤講師 (80792150)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,550,000 (Direct Cost: ¥3,500,000、Indirect Cost: ¥1,050,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2022: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2021: ¥2,730,000 (Direct Cost: ¥2,100,000、Indirect Cost: ¥630,000)
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Keywords | 歯科矯正学 / 歯科矯正用アンカースクリュー / 顎整形力 / 歯科矯正用インプラント |
Outline of Research at the Start |
近年、歯科矯正用アンカースクリューやアンカープレート等の矯正用インプラントが矯正歯科治療における固定源として有効であることが明らかとなり、成長期における骨格性不正咬合に対する治療において歯系への副作用を防止するために、TADsを用いた試みが行われている。本研究は、ビーグル犬を用いた基礎研究により、矯正用インプラントに直接的に顎整形力を作用させる方法と、固定式顎内装置による方法を比較し、上顎骨の成長抑制効果、下顎骨の成長促進効果、下顎頭への影響について、三次元的、骨形態計測学的な手法を用いて解析を行う。
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Outline of Annual Research Achievements |
令和3年度はビーグル犬に対し、歯科矯正アンカースクリュー植立の際の安定性の評価を行った。チタン合金製歯科矯正用アンカースクリューを、口蓋部位に植立し、安定性の評価を行った。加えて歯科矯正アンカースクリューを植立したビーグル犬の血中含有元素を計測し、生体毒素の評価を行い安全性の確認を行った。以上より歯科矯正用アンカースクリューはビーグル犬顎骨内において高い安定性と安全性を示したことが明らかになった。 令和4年は前年度に続きビーグル犬顎骨内での安定性の評価を行った。 顎骨に実際に臨床で用いられている歯科矯正用インプラントを埋入し、埋入・撤去時のトルク値の測定及び動揺度の経時的変化について評価を行った。ビーグル犬顎骨内に植立した歯科矯正用アンカースクリューに荷重を行い、安定性の確認を行った。以上の実験内容から、歯科矯正用インプラントがビーグル犬においても問題なく使用が可能であることを明らかにした。 令和5年度はスクリューの脱落率についての評価をX線写真を用いて行い、ビーグル犬の植立においてもヒトと同様にスクリューの脱落率と隣在歯歯根との近接がスクリューの脱落に影響することが明らかとなった。現在上下顎顎骨に対して歯科矯正アンカースクリューを植立し、顎整形力を付与を行い、データの収集を行っている状況である。 研究全体を通した成果報告としては、2022年度にヒトにおける歯科矯正用アンカースクリューを用いた矯正的歯の移動促進効果の有効性と安全性について、論文投稿を行い(Mayama et al., 2022)、矯正的歯の移動促進効果、歯科矯正用アンカースクリューが絶対的固定源として有用であること、ヒトでの安全性についても明らかにした。
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Report
(3 results)
Research Products
(6 results)