Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
近代は加工食による軟食化が進み、食事の時間と噛む回数は少なくなり、噛む力も古代に比べて極度に小さくなった。この咀嚼能力の低下に従って人類の顎は次第に小さくなってきたとされているが、このような顎顔面形態の変化のメカニズムは解明されていない。最近、水生生物のメダカにおいても無重力環境で骨密度が減少することが明らかになったが、そこでは、ミトコンドリア関連シェアストレス(Shear stress、剪断応力ストレス)蛋白の発現上昇と破骨細胞の分化促進・活性化が認められた。本研究では、咀嚼筋機能低下に伴う骨密度減少と顎骨の形態変化ならびにシェアストレス蛋白との関連を検討する。