Project/Area Number |
21K17203
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 57080:Social dentistry-related
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Research Institution | Aichi Gakuin University |
Principal Investigator |
野々山 順也 愛知学院大学, 歯学部, 非常勤講師 (00760406)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥3,640,000 (Direct Cost: ¥2,800,000、Indirect Cost: ¥840,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2022: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
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Keywords | 知的障害者 / 定期歯科受診 / 口腔保健 / 知的障がい者 / フレイル / 口腔状況 |
Outline of Research at the Start |
知的障害者も健常者と同様にフレイル状態があり、フレイルの予防や改善することは知的障害者の健康寿命の延伸につながる。しかし、知的障害者のフレイルと口腔との関連についての報告は我々の知りうる限り見られない。 そこで、知的障害者を対象として、①フレイルと関わる現在歯状況、歯周状態、咬合状態、口腔機能状況について横断的に検討する。また、②フレイル状況別に追跡調査することで、口腔状況や口腔機能がフレイルの変化とどのように関連するかを分析する。さらに、③口腔清掃習慣等の口腔保健行動と口腔状況との関連性を明らかにすることによって、知的障害者のフレイル予防における口腔保健行動の重要性を検討する。
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Outline of Annual Research Achievements |
知的障害者も健常者と同様にフレイル状態があり、フレイルの予防や改善することは知的障害者の健康寿命の延伸につながる。フレイルの予防には口腔の健康維持が重要であり、知的障害者においても同様であると考えている。しかし、知的障害者のフレイルと口腔との関連についての報告は我々の知りうる限り見られない。 令和5年度は、20歳以上の知的障害者を対象としてアンケート調査を実施した。基本情報として、年齢、性別、障がいの診断名、療育手帳の等級、主な生活場所について尋ねた。口腔の情報として、現在歯数、口腔の健康行動に関する質問として、かかりつけ歯科医の有無、定期歯科受診への受診の有無、1日の歯磨き回数について尋ねた。定期歯科受診の有無を目的変数、年齢、性別、障害の重症度、障害の種類、主な生活場所、かかりつけ歯科医の有無、歯科衛生士の在籍状況を説明変数とした多項ロジスティック回帰分析を行った。 その結果、20歳以上の知的障害者の定期歯科受診は、障害の種類、障害の重症度、歯科衛生士の在籍状況、かかりつけ歯科医の有無が関連した。知的障害が重度の者に比べて軽度の者は、有意に定期歯科受診していなかった。また、かかりつけ歯科医を持つことや施設に歯科衛生士が在籍することは定期歯科受診の受診状況と関連した。 重度知的障害者だけでは無く、軽度の者にも口腔の健康について注意を払う必要性が示された。また、知的障害者に対して、かかりつけ歯科医や歯科衛生士が関わることは定期歯科受診の受診割合を増加させることが示された。この内容は、国際雑誌(Int Dent J)に受理されPub Med等で閲覧可能である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
現在は落ち着いてきたが、未だに新型コロナウイルス感染症の影響で知的障害者の施設内に感染者が発生すると施設の立ち入りが制限されるためである。
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Strategy for Future Research Activity |
知的障害者のフレイル状況と口腔内状況がどのように関連するかを分析する。そのため今年度は、昨年度同様に知的障害者の口腔内の実態調査とアンケート調査を実施予定である。新型コロナウイルス感染症のため、調査が実施できない施設があることが予測されるため、愛知県知的障害者福祉協会へ再度、口腔に関する調査への協力を依頼し、調査施設を増やすことで分析に必要な参加人数を確保する予定である。分析の結果は、国際学会誌に投稿する予定である。
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