冠動脈疾患患者における血糖変動パターンの正常化を促す運動介入プログラムの開発
Project/Area Number |
21K17511
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 59010:Rehabilitation science-related
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
足立 拓史 名古屋大学, 医学系研究科(保健), 助教 (10849946)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,550,000 (Direct Cost: ¥3,500,000、Indirect Cost: ¥1,050,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2021: ¥2,860,000 (Direct Cost: ¥2,200,000、Indirect Cost: ¥660,000)
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Keywords | 冠動脈疾患 / 重症化予防 / 身体活動量 / 持続血糖測定 / 血糖変動 / 心臓リハビリテーション / インスリン抵抗性 / 生活習慣改善 / 血糖管理 / ライフスタイル |
Outline of Research at the Start |
糖尿病は冠動脈疾患の再発と関連するため、一般的に、過去1~2ヵ月の平均血糖を反映するHbA1cを下げることを目標に薬物治療や生活習慣指導を行う。しかし、治療を強化してHbA1cを下げても再発率や死亡率が下がらないことが報告されている。 そこで注目されているのが、高血糖の持続、または血糖の変動幅が大きいといった過剰な血糖変動の是正である。Continuous glucose monitoringは血糖値を持続的に測定できる機器であり、血糖変動に応じた個別治療への活用が期待されている。 本研究課題では、冠動脈疾患治療後の血糖変動パターンの正常化に効果的な運動プログラムを開発することを目的とする。
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Outline of Annual Research Achievements |
糖尿病は冠動脈疾患の再発と関連するため、一般的に、過去1~2ヵ月の平均血糖を反映するHbA1cを下げることを目標に薬物治療や生活習慣指導を行う。しかし、強化治療によりHbA1cを下げても再発率や死亡率が下がらないことが報告され、高血糖の持続や過剰な血糖変動が介入標的として注目されている。以上より、本研究では、冠動脈疾患治療後の血糖変動パターンの正常化に効果的な運動プログラムを開発することを目的としている。 2021年度は、血糖変動の是正に寄与し得る身体活動促進を探索することを目的として、予備的なランダム化比較試験のデータを二次利用した観察研究を行う予定であった。COVID-19の影響を受けて、母体研究がsingle-arm trialに変更され、2022年度前半にフォローアップが終了した。 予備研究の介入前後で持続血糖測定および生活習慣評価が実施できた者を対象として分析を実施し、ガイドラインで推奨されている血糖変動指標の変化量と一部の身体活動量指標の変化量との間に低い相関関係を認めた。しかし、少数例での検討であるため主研究の解析結果を待つ必要がある。また、時系列データの詳細な観察を行うと、当然ながら血糖変動は食事時間・量の影響を強く受けていることが分かる。そのため、1日もしくは一定期間の血糖変動指標の代表値(平均値など)と生活習慣指標の代表値を単純比較することは予備研究の少ないサンプルサイズでは限界があり、各食事のタイミングごとで分析を行うなど詳細な検討を進めている。 2022年度は、母体となる多施設ランダム化比較試験が開始され、対象者リクルートが進んでいる状態である。本研究の副次的解析により、遠隔によるライフスタイル介入が血糖変動パターンの正常化に与える影響を明らかにする予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
運動介入プログラムの立案に必要な基礎データは、所属機関が実施する予備的なランダム化比較試験の分析によって取得する予定だった。しかし、COVID-19の影響により研究参加者の取り込みに難渋し、対照群を設定しないsingle-arm trialに変更した。それに伴い、主研究の母体となる多施設ランダム化比較試験の開始が2022年度後半となり、計画したスケジュールでの研究終了は難しくなった。 経皮的冠動脈形成術後の3ヶ月間の遠隔介入の前後の血糖変動の変化を予備的に分析可能な状態にあること、本研究も実施中であり対照群も含めたデータ集積が見込まれる状態にあることから、研究の進捗状況を「やや遅れている」とした。
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Strategy for Future Research Activity |
母体となる多施設ランダム化比較試験が進行中であり、2023年度中にリクルートと全例のフォローアップ調査が完了する予定である。そのため、研究期間の延長申請を行い、介入群と対照群の比較が可能な最終データベースの分析結果を報告することにした。 今後は、申請者が担当する対象者リクルートとフォローアップを含む研究作業を継続するとともに、予備研究の詳細な分析を重ねていくことにする。この作業は、冠動脈疾患治療後の在宅生活における持続血糖測定の結果の取り扱い(推奨されている評価指標の算出のみではなく、分析における注意点やknow-howを含む)や生活指導への反応性を含む副次的な知見を得るために不可欠である。
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Report
(2 results)
Research Products
(25 results)
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[Journal Article] Relationship between spleen size and exercise tolerance in advanced heart failure patients with a left ventricular assist device.2022
Author(s)
Hiroaki Hiraiwa, Takahiro Okumura, Akinori Sawamura, Takashi Araki, Takashi Mizutani, Shingo Kazama, Yuki Kimura, Naoki Shibata, Hideo Oishi, Tasuku Kuwayama, Toru Kondo, Kenji Furusawa, Ryota Morimoto, Takuji Adachi, Sumio Yamada, Masato Mutsuga, Akihiko Usui, Toyoaki Murohara
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Journal Title
BMC Res Notes.
Volume: 15
Issue: 1
Pages: 40-40
DOI
Related Report
Peer Reviewed / Open Access / Int'l Joint Research
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