Project/Area Number |
21K19377
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Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Research (Exploratory)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Medium-sized Section 49:Pathology, infection/immunology, and related fields
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Research Institution | Osaka Metropolitan University (2022) Osaka Prefecture University (2021) |
Principal Investigator |
堀江 真行 大阪公立大学, 大学院獣医学研究科, 教授 (20725981)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩本 将士 名古屋大学, 理学研究科, 招へい教員 (40825882)
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Project Period (FY) |
2021-07-09 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥6,370,000 (Direct Cost: ¥4,900,000、Indirect Cost: ¥1,470,000)
Fiscal Year 2023: ¥2,210,000 (Direct Cost: ¥1,700,000、Indirect Cost: ¥510,000)
Fiscal Year 2022: ¥2,210,000 (Direct Cost: ¥1,700,000、Indirect Cost: ¥510,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
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Keywords | デルタウイルス / サテライトウイルス / ヘルパーウイルス / サテライトRNA |
Outline of Research at the Start |
D型肝炎ウイルス(HDV)は単体でウイルス粒子を作ることができないサテライトウイルスであり、ウイルス粒子の形成にはヘルパーウイルスであるB型肝炎ウイルスのタンパク質(HBs)が必要である。我々は近年、様々な動物からHDVに近縁なデルタウイルス(DeV)を発見したが、これらの新規DeVはHBsを利用できず、伝播機構は明らかでない。本研究では多様なDeVの伝播機構とその進化の体系的な解明に挑戦する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本年度は昨年度に引き続き、主にスズメ目の鳥のデルタウイルス(passerine deltavirus: paDeV)の感染性ウイルス粒子の形成機構について解析を行った。 昨年度、paDeVの感染性ウイルス粒子を放出できる細胞株を1つ発見した(ここでは細胞株Xとする)。そのメカニズムとして、①細胞株Xは何らかのウイルスに感染しており、そのウイルスのエンベロープタンパク質がpaDeVのヘルパーとなる可能性、②細胞株Xはヘルパーとなり得るタンパク質をコードしている可能性が考えられる。これらの仮説を検証するため、細胞株Xに加え、感染性ウイルス粒子を放出できない他の細胞株2つ(細胞株A、Bとする)とともにトランスクリプトーム解析を行い、それぞれの細胞株の遺伝子発現パターンを比較した。その結果、細胞株Xでのみ発現している遺伝子Yを発見した。この遺伝子Yの影響を実験的に調べるため、遺伝子Yを細胞株Aに導入し、paDeVを感染させた。驚くことに、遺伝子Yを導入することによって、細胞株Aにおいても細胞株Xと同様にpaDeVの感染性粒子が放出されることが明らかとなった。これらの結果より、paDeVのヘルパーを同定し、そのウイルス粒子の形成機構の一端を解明できたと考えられる。 また、paDeV以外の動物由来デルタウイルスの人工合成系の作出も試みた。コウモリ由来デルタウイルス(DrDV-AおよびDrDV-B)とシカに由来するデルタウイルス(ovDeV)の人工合成系を作出するため、これらのウイルスゲノムをタンデムに持つ発現プラスミドおよび、これらのウイルスのデルタ抗原に対するペプチド抗体を作成した。その結果、これまでにDrDV-AおよびovDeVの人工合成系の作出に成功した。DrDV-Bについては、抗体の特異性が低いためデルタ抗原を特異的に検出できなかったため、ウイルスの人工合成が成功しているかどうかは不明である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
paDeVの粒子形成にかかわるタンパク質を同定することができ、当初の大きな目的のひとつを達成したと考えられる。
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Strategy for Future Research Activity |
paDeVについてはさらなる実験を行い、ノックアウト実験などにより、遺伝子Yがウイルス粒子形成の責任遺伝子であることを証明する。また、他のデルタウイルスについても遺伝子Yの関与を検討する。
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Report
(2 results)
Research Products
(2 results)