都市部在住高齢者における社会参加と心身機能に関する調査研究
Project/Area Number |
22H04413
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
3250:Sports sciences, physical education, health sciences, and related fields
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
Koyama Shingo 順天堂大学, 医学部, 理学療法士
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2023-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥420,000 (Direct Cost: ¥420,000)
Fiscal Year 2022: ¥420,000 (Direct Cost: ¥420,000)
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Keywords | 高齢者 / 社会参加 / 社会的フレイル / 心身機能 / 歩行速度 |
Outline of Research at the Start |
COVID-19感染拡大の影響により、高齢者は外出、社会交流を控え、著しく社会参加が制約される状況となった。その結果、高齢者の約3割は感染拡大後、身体活動時間が減少し、独居や近隣住民と交流が少ない場合にフレイル状態に陥りやすいことが明らかにされている。このことから、COVID-19の流行拡大以降、高齢者の社会参加はより制約され、心身機能が低下している可能性が示唆されるが、外出や社会交流を含めた包括的な社会参加の変化や高齢者の心身機能の変化に関する客観的データは明らかにされていない。そこで、都市部在住の高齢者の社会参加と心身機能の関連について明らかにすべく本研究を行うこととした。
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Outline of Final Research Achievements |
2019年に発生した新型コロナウィルス感染症(COVID-19)感染拡大による活動自粛の影響により、様々な心身機能が低下している可能性が示唆される。そこで、本研究では都市部に在住している高齢者の社会参加の程度と心身機能の関連を横断的に検証した。その結果、社会参加が不良であった高齢者は、そうでない高齢者と比べ、快適歩行速度が低下していることが示されたが、一方で、認知機能、口腔機能、呼吸機能は社会参加の良、不良で有意な差は認められなかった。今後は縦断的な調査を実施し、社会参加制約者の心身機能の経時的変化を検証していくことが求められる。
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Academic Significance and Societal Importance of the Research Achievements |
これまでの研究では、主に社会参加と身体活動や身体機能にのみ注目されていた。しかし、近年では、身体機能以外にも、認知機能、口腔機能、呼吸機能など、様々な機能の低下も注目されているが、これら機能を包括して検証している報告は少ない。本研究では、身体機能に加え、認知機能、口腔機能、呼吸機能を横断的に調査し、社会参加が不良な高齢者は身体機能の一つである快適歩行速度が低下している特徴を示した。しかし、認知機能、口腔機能、呼吸機能は社会参加と関連を認められなかった。この研究結果は、COVID-19感染症拡大後の超高齢社会におけるフレイル・介護予防事業の対策の一助となる可能性が示唆された。
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)