中小製造業のオープンイノベーション型医工連携による事業化連鎖モデル構築
Project/Area Number |
22K01638
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 07080:Business administration-related
|
Research Institution | Hosei University |
Principal Investigator |
井上 善海 法政大学, 政策創造研究科, 教授 (00310003)
|
Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
|
Budget Amount *help |
¥2,860,000 (Direct Cost: ¥2,200,000、Indirect Cost: ¥660,000)
Fiscal Year 2024: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2023: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
|
Keywords | 医工連携 / オープンイノベーション / 中小製造業 / オープン・イノベーション / 医工連携支援制度 / 医工連携への取り組み方 / 事業化連鎖モデル |
Outline of Research at the Start |
本研究では、医工連携における「オープンイノベーション」の有用性に着目し、価値創造メカニズムによる組織間パワーのコンフリクト解消と、イノベーション・プロセスにおける医工連携の「連鎖モデル」の再構築を行う。再構築を行った医工連携の「連鎖モデル」を基に、中小製造業が医工連携により事業化に至ったケースと事業化に至らなかったケースについて、詳細な量的調査と質的調査を行うことで、中小製造業の医工連携におけるKSF(Key Success Factor)を明らかにし、中小製造業の医工連携によるイノベーション創出(医療機器開発・事業化)に貢献する。
|
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、医工連携における「オープンイノベーション」の有用性に着目し、価値創造メカニズムによる組織間パワーのコンフリクト解消と、イノベーション・プロセスにおける医工連携の「連鎖モデル」の再構築を行うことである。このため、前年度に引き続き、研究の前提となる先行研究のレビューと公開データをもとにした現状分析による課題抽出の精緻化を行った。また、事例分析対象の複数企業への訪問インタビュー調査を実施し、中小製造業が医工連携により事業化に至ったケースと事業化に至らなかったケースについての要因分析を行った。 その結果、中小製造業の医工連携に関する先行研究の論点である「外部資源との連携」に関しては、固有の価値創造メカニズムをいかに持つか、必要な外部知識をどう効果的に探索するかが重要であり、中小製造業は新規事業に取り組む際、経営資源の補完として外部との連携活動を行うことで、その連携プロセスが新事業の成否に関わるとされる。 医工連携においては、医療専門家以外の外部への情報探索・連携が行われる過程があることから、連携ではネットワークを組み企業間連携を行うべきで、組織間のパワー関係を強い紐帯へ移行することが重要とされていることについては、事例分析によりほぼ明らかにすることができた。 ただ、中小製造業の医工連携に関する先行研究のもう一つ目の論点である「情報の粘着性」については、医療機器分野参入を志向する中小製造業のニーズ情報の粘着性の高さに対する能力不足が指摘されているが、現時点までの事例研究ではどのような能力不足であるかについて明らかにできていないことから、次年度に量的調査を実施して明らかにしたいと考えている。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
事例分析のための訪問インタビュー調査に応じてくれる企業が少なく、事例研究成果の積み上げが遅れているため。
|
Strategy for Future Research Activity |
質的調査である訪問インタビュー調査の事例数を増やすことと、その成果をもとにした量的調査を実施する。
|
Report
(2 results)
Research Products
(3 results)