piRNAセンサーシステムを用いたpiRNAクラスタの成立条件の解明
Project/Area Number |
22K15082
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 43050:Genome biology-related
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
庄司 佳祐 東京大学, 定量生命科学研究所, 助教 (30880116)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2023: ¥2,340,000 (Direct Cost: ¥1,800,000、Indirect Cost: ¥540,000)
Fiscal Year 2022: ¥2,340,000 (Direct Cost: ¥1,800,000、Indirect Cost: ¥540,000)
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Keywords | トランスポゾン / piRNA / カイコ / BmN4 / piRNA cluster / piRNAクラスター |
Outline of Research at the Start |
piRNAはゲノム中に存在する非自己因子であるトランスポゾンを選択的に抑制する。この際、piRNAクラスターと呼ばれるゲノム中の領域がトランスポゾンを見分ける一種の記憶装置として機能する。 本研究では、カイコ培養細胞を用いて、どのようなゲノム領域がトランスポゾンを新たに”記憶”し、piRNAを産生するのか、をゲノムワイドに明らかにする。特に、今現在piRNAクラスターではないが、新たにtransgeneが挿入されるとpiRNAクラスターになる領域(potential piRNAクラスター)の網羅的な同定と特徴づけを進めることで、どのようにして新たにpiRNAクラスターになるのかを明らかにする。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、transposonを記憶し、抑制するためのpiRNAの産生限となるpiRNAクラスターが、どのように成長するかを明らかにすることを目的に研究を行なった。その結果、まず、成長中のpiRNAクラスターの一例として、torimochiと呼ばれるpiRNAクラスターが研究に用いたカイコ培養細胞中において特異的に転移していたトランスポゾンであったことが明らかになった。さらに、人工トランスポゾン由来のpiRNA産生に応じてGFPが抑制されるような実験系を作出し、新規にtransposonをトラップするpiRNAクラスターに着目したゲノムワイドな探索を行った。ただし、GFPが抑制される様な細胞では、piRNAのみならずsiRNAも産生されてしまっていた。解析の結果、piRNAを産生するトランスポゾンの状態とsiRNAを産生するトランスポゾンの状態は異なることが判明した。具体的には、piRNAは適切にトランスポゼースで転移したカセットから産生されていた一方で、siRNAは導入に用いたプラスミド全体から産生されていた。そのため、プラスミドの配列に分別するレポーター配列をさらに加えることで、これらを分別することが可能であると考えた。そこで、現時点では、これらを見分けるためにさらに改良したレポーターを作出し、複数回の条件検討とセルソートを経て、予想通りの蛍光を示す細胞が得られた。今後は、これらの細胞を詳細に解析する予定である。
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Report
(2 results)
Research Products
(9 results)