Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
がん治療において免疫療法はパラダイムシフトをもたらした。しかし、がん患者の約2割程度にしか奏功しないことから、その治療抵抗性の原因を解明するための研究が求められている。そのなかでアデノシン経路はICIへの治療抵抗性の原因として報告され、新たな治療標的となり得ることから注目が集まっている。2018年にEGFR遺伝子変異陽性肺がんに対して現在の標準治療となるEGFR-TKIオシメルチニブが保険適応となったが、今後はオシメルチニブに耐性機序を獲得した患者数の増加が予想される。本研究はこれらの患者群に注目しEGFR-TKIの後次治療として将来的な臨床応用の実現へ向けた明確な目標の元に進める。