Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
本研究の目的は、肺動脈性肺高血圧症(PAH)対してカルモジュリン(CaM)のリアノジン受容体(RyR2)への結合を薬理学的に強固にすることにより、RyR2の4量体構造を安定化させCa2+漏出を阻止し、右心不全への進展を抑制し予後を改善させるという新しい発想に基づいた治療法を確立することである。i)モノクロタリン単回皮下注PAHモデルおよび肺動脈縮窄(PAB)モデルを作成し、ダントロレン慢性投与により右室の肥大・拡大は抑制されるか検討する。さらにRyR2に対するCaM結合親和性を増強したknock-in(KI)ラットを用いて、右室肥大・拡大の抑制、生命予後の改善につながるかを検証する。