Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
成長ホルモン産生下垂体腺腫は成長ホルモンを過剰産生する下垂体腫瘍である。内科的治療の奏功率は十分とは言えず、新規治療法の開発が望まれる。しかし下垂体疾患を研究する手法は非常に限定的である。下垂体疾患の病理サンプルが手に入る機会は稀であるばかりか、これまでヒトの下垂体細胞株も樹立されていない。近年開発されたヒトiPS細胞を用いた下垂体オルガノイド分化誘導法では、フィードバック機構などを備えた生理的なGH産生細胞を誘導可能である。本研究ではヒトiPS細胞由来下垂体オルガノイドを用いてヒト特異的なGHomaの疾患モデルを構築するとともに、新規治療候補物質を探索することを目的とする。