Project/Area Number |
22K17257
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 57070:Developmental dentistry-related
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Research Institution | Kyushu Dental College |
Principal Investigator |
白川 智彦 九州歯科大学, 歯学部, 助教 (50908225)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,550,000 (Direct Cost: ¥3,500,000、Indirect Cost: ¥1,050,000)
Fiscal Year 2023: ¥2,340,000 (Direct Cost: ¥1,800,000、Indirect Cost: ¥540,000)
Fiscal Year 2022: ¥2,210,000 (Direct Cost: ¥1,700,000、Indirect Cost: ¥510,000)
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Keywords | 骨代謝 / Slitrk1 |
Outline of Research at the Start |
Slitrk1は神経細胞の樹状突起伸長に関わる細胞膜貫通型タンパク質で,自閉症や運動性および言語性チックを呈するトゥレット症候群の原因遺伝子の1つである.本研究では骨代謝における骨・骨格筋・骨格筋組織それぞれに発現するSlitrk1の機能を解析し,Slitrk1を基軸とした3者の連関を解明する.
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Outline of Annual Research Achievements |
Slit and Trk-like protein 1 (Slitrk1)は神経細胞の樹状突起伸長を調整する膜タンパク質である。Slitrk1は多発性チックや不随意運動,自閉症を主症状とするトゥレット症候群の原因遺伝子の1つである。トゥレット症候群患者では骨折や骨形成の遅延が生じるとのケースレポートが過去に報告されている。しかしながら、骨におけるSlitrk1の役割については研究が進んでおらず,不明な点が多い.そこで本研究課題ではSlitrk1の骨形成における役割をSlitrk1 nullマウス(トゥレット症候群モデルマウス)を解析することで検討することとした。 マウス前骨芽細胞株MC3T3-E1細胞と初代培養頭蓋骨由来骨芽細胞(priOB)を分化培養し,Slitrk1の発現を確認したところ,Slitrk1の発現量は骨芽細胞分化に伴って増加した。分化条件下でSlitrk1 nullマウス由来のpriOBや初代培養骨髄間質細胞は、骨芽細胞分化マーカーの発現量や石灰化能、ALP活性が著明に減少した。Slitrk1 nullマウスの骨量は野生型マウスより減少傾向にあった。BMP-2コラーゲンペレットで広背筋筋膜下に誘導した異所性骨は野生型マウスに比べSlitrk1 nullマウスで小さかった。マウス胎仔由来線維芽細胞株10T1/2細胞を用いてRunx2の過剰発現で骨芽細胞分化を誘導したところ、Slitrk1との共発現でALPとOsteocalcinの発現量が有意に増加した。 以上の結果からSlitrk1は神経細胞のみでなく骨芽細胞にも発現を認め、骨形成に必要であることが示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
in vivo, in vitro両方の実験でSlitrk1の発現によって骨芽細胞分化が促進されることを確認できている.Slitrk1の骨芽細胞分化におけるメカニズムの解明に着手できており,現在必要と考えられる器材も整っている. マウスの飼育環境や実験環境は確保されているため,今後十分に実験を進めていくことが可能であると考える.
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Strategy for Future Research Activity |
今後はSlitrk1の骨代謝におけるメカニズムについて,qPCR法やウェスタンブロッティング法などを行うことで検証していく予定である.
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