Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
Guaianolide Sesquiterpene Lactones(GSLs)は植物が生産する低分子化合物の中の一グループであり、抗ガン剤として使用されるArglabinやMicheliolideなどを含む。GSLsの基本骨格構造の合成に関わる酵素遺伝子とGSL基本骨格の多様な酸化修飾を触媒するシトクロムP450モノオキシゲナーゼ遺伝子の探索と機能改変を含めたコンビナトリアル生合成手法による再構築を行い、異種ホスト(酵母、麹菌、異種植物)において多様なGSL生合成経路をリデザインする。
本研究では、植物が生産するセスキテルペノイドラクトンの生合成に関与する酵素群を明らかにし、コンビナトリアル生合成手法によるセスキテルペノイドラクトンの生合成リデザインを行う。なかでも、抗ガン活性を有するGuaianolide Sesquiterpene Lactones(GSL)や、抗マラリア薬原料であるアルテミシニンを生産するクソニンジン(Artemisia annua)以外は詳細な解析がなされていないヨモギ属植物に着目した植物セスキテルペノイドの生合成系の解明と異種ホストにおける再構築を目的とする。2019年度は、組換え酵母における生合成経路の再構築を中心に行ったが、2020年度は、植物におけるタンパク質大量発現系として開発されたジェミニウイルス複製システムを利用したベクター系を利用したベンサミアナタバコ葉における生合成酵素の一過的発現によるセスキテルペノイドラクトン生合成経路の再構築に取り組んだ。アルテミシニン前駆物質であるアモルファジエンの合成酵素(ADS)およびGSLの前駆物質であるグアイエン合成酵素遺伝子を従来型のバイナリーベクターで一過的に発現させた場合には酵素反応生成物が検出されなかったのに対して、ジェミニウイルスベクターを用いて一過的に発現させた場合には酵素反応生成物が検出されたことから、本ベクター系がベンサミアナタバコやレタス等の異種植物ホストにおける一過的な生合成酵素群の高発現によるセスキテルペノイドラクトン生合成経路の再構築とリデザインに有効であることが示された。今後、各酵素遺伝子の発現コンストラクトを保持するアグロバクテリウムの感染液を混合して接種することで生合成のリデザインを進める。
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
All 2021 2020 2019 Other
All Int'l Joint Research (3 results) Journal Article (9 results) (of which Int'l Joint Research: 6 results, Peer Reviewed: 9 results, Open Access: 6 results) Presentation (10 results)
Plant and Cell Physiology
Volume: in press Issue: 2 Pages: 262-271
10.1093/pcp/pcaa173
Nature Communications
Volume: 11 Issue: 1 Pages: 5664-5664
10.1038/s41467-020-19399-0
Biotechnology and Bioengineering
Volume: 117 Issue: 7 Pages: 2198-2208
10.1002/bit.27357
Front. Plant Sci.
Volume: 10 Pages: 1520-1520
10.3389/fpls.2019.01520
Plant Cell Physiol.
Volume: 60 Pages: 2496-2509
10.1093/pcp/pcz145
Plant J.
Volume: 99 Issue: 6 Pages: 1127-1143
10.1111/tpj.14409
120006779844
New Phytol.
Volume: 224 Issue: 1 Pages: 352-366
10.1111/nph.16013
Phytochemistry
Volume: 164 Pages: 144-153
10.1016/j.phytochem.2019.05.010
Communications Biology
Volume: 2 Issue: 1 Pages: 384-384
10.1038/s42003-019-0630-0
120006733113