Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
本研究では、一般的マクロオートファジーとは異なるマクロオートファジーであるGOMEDを対象として、以下の点を明らかにする:(1)GOMEDの分子機構と生体での役割、(2)一般的マクロオートファジーとの分解基質の違い、(3)一般的マクロオートファジーとのクロストーク、(4)マルチモードオートファジーの中で、GOMEDが選択されるメカニズムとその意義。
一般的マクロオートファジーは、細胞質の変性タンパク質や傷害オルガネラなどを、膜で包み込んで分解する機構であり、Atg5やAtg7などの分子を用い、小胞体膜を主な起源とする。一方、GOMEDは、同じように膜で包み込んで細胞内成分を分解する機構であるが、Atg5/Atg7に依存せず、ゴルジ体膜を起源とする。このため、第2のマクロオートファジーとも称すべき機構である。しかしながら、オートファジーとGOMEDは、分解する基質タンパク質が大きく異なっており、異なる細胞機能である。本年は、GOMED関連分子として、Wipi3と結合する分子を探索した。その結果、新たなGOMED実行分子としてゴルジ体局在分子2種類を同定した。また、このうち1種類はBARドメインを有するタンパク質で、生体膜の曲率を変える機能を有する分子であった。また、GOMEDの定量法としてこれまでに、リソソームの肥大化、GFP-RFP tandemタンパク質の赤色蛍光の定量、電子顕微鏡解析などの方法を用いてきた。より正確に定量解析を行うために新たなGOMED解析法としてDAL/DAP法を開発した。すなわち、1、DAPGreenはGOMEDの最初期から全ての構造を緑色蛍光で標識すること、2、DAPRedは中期のステージ以降の構造を赤色蛍光で標識すること、3、DALGreenは後期の構造のみを緑色蛍光で標識することを応用して、GOMEDの進行度をダナミックに計測できる系を確立した。さらに、昨年度より皮膚特異的GOMED欠損マウス、神経特異的GOMED欠損マウスの表現系を解析した他、病理所見等も解析し、GOMEDの整体での重要性を確認した。
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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All Journal Article (8 results) (of which Int'l Joint Research: 1 results, Peer Reviewed: 8 results, Open Access: 8 results) Remarks (1 results)
Cell Death & Disease
Volume: 14 Issue: 4 Pages: 256-256
10.1038/s41419-023-05774-4
Nutrients
Volume: 15 Issue: 12 Pages: 2655-2655
10.3390/nu15122655
iScience
Volume: 26 Issue: 7 Pages: 107218-107218
10.1016/j.isci.2023.107218
EMBO Molecular Medicine
Volume: 15 Issue: 9
10.15252/emmm.202317451
Developmental Biology
Volume: 504 Pages: 113-119
10.1016/j.ydbio.2023.09.008
Genes to Cells
Volume: 28 Issue: 1 Pages: 5-14
10.1111/gtc.12989
Biochemical and Biophysical Research Communications.
Volume: 592 Pages: 74-80
10.1016/j.bbrc.2021.12.111
Scientific Reports
Volume: 12 Issue: 1 Pages: 22452-22452
10.1038/s41598-022-26430-5
https://www.tmd.ac.jp/mri/pcb/index.html