Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
褐虫藻Symbiodinium minutum(クレードB1)のプラスチドゲノムの全配列の決定とそのトランスクリプトームが非常に多くのRNA編集を受けているという結果を共同研究者らとまとめ、論文として報告した(Mungpakdee eta al., 2014)。また昨年度報告したS. minutumの核ゲノムの配列とその解析結果を報告した論文(Shoguchi et al., 2013)を中心に、渦鞭毛藻類のゲノム配列とそのユニークな構造に関しての総説を報告した(Shoguchi, 2014)。さらに共同研究者らとサンゴとその共生藻Symbiodiniumの共生関係をゲノム科学的研究により明らかにするために、これまで報告してきた結果についてまとめ、総説として報告した(Shinzato et al. 2014)。褐虫藻クレードA3(2,200Mb)とC(2,700Mb)のゲノム概要配列(クレードB1と同程度の質)を決定し、そのゲノム上の遺伝子の位置を連携研究者らの協力を得つつ、決定した。当初計画していたアピコンプレクサを実験材料として用いることができなかったため、今年度はクレードA3, B1, Cを用いたサンゴへの共生実験に加え、サンゴのプラヌラ幼生に非常に感染しやすい2種の褐虫藻を用いた実験を追加した。実験の再現性を確認するため、サンゴAcropora digitiferaのプラヌラ幼生に3種の褐虫藻を感染させる実験を昨年度と同様に行った。サンゴ幼生を加えることにより発現変動する褐虫藻遺伝子を明らかにし、サンゴ幼生との共生に重要な遺伝子群の候補に関して、アピコンプレクサ遺伝子との類似性を比較解析しつつ、報告する予定である。
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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http://marinegenomics.oist.jp/genomes/gallery