2019 Fiscal Year Research-status Report
宇宙からひも解く新たな生命制御機構の統合的理解
International Activities Supporting Group
Project Area | "LIVING IN SPACE" - Integral Understanding of life-regulation mechanism from "SPACE" |
Project/Area Number |
15K21745
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Research Institution | Japan Aerospace EXploration Agency |
Principal Investigator |
古川 聡 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構, 有人宇宙技術部門, 上席研究開発員 (20726260)
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Project Period (FY) |
2015-11-06 – 2021-03-31
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Keywords | 宇宙 / 無重力 / ストレス / 放射線 / 微生物 |
Outline of Annual Research Achievements |
2019年度は研究代表者枠派遣のべ3件、若手研究者派遣のべ9件、海外研究者招聘のべ8件、海外若手研究者招聘のべ20件を実施した。2019年度は本基金による国際共同研究で新たに7報の論文が掲載された。また、同時に若手交流促進や人材育成に貢献している。 [A01]宇宙からひも解かれる生命分子基盤の理解を達成目標に、重力はじめ力学的ストレスに対する細胞、神経―筋の細胞間、筋や腱組織のメカノセンシング機構からの適応応答、発達制御、長期無重力や加齢による萎縮・破綻に至る仕組みについて、バイオイメージングやトランスクリプトーム、プロテオーム等先端手法を用いて解析を進めている。 [A02]生命体が個体として有する高次恒常性・適応機構と生命医学への展開として、重力と閉鎖環境に対する循環系、前庭系、精神・自律神経系、睡眠・覚醒、統合的理解を、ヒトを主な研究対象とし、生理・生化学的データ、遺伝子発現、エピゲノム解析、さらにはメンタルストレスに対する新たな客観的評価分析法を開発するなど、基礎医学的解析を中心に実施している。 [A03]宇宙環境によるリスク因子研究とその克服として、宇宙放射線の中でも特に単位面積当たりとして少ないが、高いエネルギーを付与する重粒子放射線、重力変化と宇宙放射線の複合作用、太陽紫外線を含む様々な宇宙放射線、無重力に伴うバイオフィルム形成や遺伝子伝播を含めた微生物間相互作用への影響について評価・分析し、リスク対策方法の開発を展開している。 領域課題の横断・補完的研究[B01]で、放射線被ばくによる細胞ダメージや細胞周期の可視化等を行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
国際活動支援班基金5年目最終年度の2019年度は、本基金による国際共同研究で新たに7報の論文が掲載された。また、2019年度は外国への研究者派遣や、外国からの研究者招聘件数が前年度よりさらに増加し、ほぼ当初計画のレベルまで取り戻した。 以上の理由により、おおむね順調に進展していると考える。
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Strategy for Future Research Activity |
これまでの派遣、招聘を元に始まった国際共同研究の成果とりまとめを行う。国際共同研究の成果に加え、若手が育っており、基金を有効活用できたことを示せる見込みである。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染症の影響で、予定していた一部の国際活動支援班活動(海外派遣等約3件)が実施出来ないことが判明し、調整の結果、国際活動支援班活動を2020年9月まで延期する必要が生じた。新型コロナウイルス感染症の動向を見ながら、可能な範囲で国際活動支援班活動を行う方針である。
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Research Products
(32 results)
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[Presentation] Structured Review: Psychosocial Stress during Long-term Stays in Space2019
Author(s)
Shin-ichiro Sasahara, Yuichi Oi, Shotaro Doki, Daisuke Hori, Yuh Ohtaki, Christina-Sylvia Andrea, Tsukasa Takahashi, Nagisa Shiraki, Yu Ikeda, Tomohiko Ikeda, Ryutaro Izumi, Tamaki Saito, Ichiyo Matsuzaki
Organizer
32nd International Symposium on Space Technology and Science
Int'l Joint Research
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[Presentation] Biological effects of high LET heavy ions in human blood lymphocytes and mouse cells2019
Author(s)
P. Hande, D. Zeegers, S. Venkatesan, M. Seah, P. Velmurugan, S. Koh, S. Sethu, M. Jayapal, B. Banerjee, H. Hirakawa, C. Liu, R. Okayasu, A. Fujimori
Organizer
第62回日本放射線影響学会大会
Invited
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[Presentation] Increased Chromosome Aberrations in Cells Exposed Simultaneously to Simulated Microgravity and Radiation2019
Author(s)
Megumi Hada, Jordan Rhone, Andrew J Beitman, Hiroko Ikeda, Ianik Plante, Hikaru Souda, Yukari Yoshida, Kathryn D Held, Keigi Fujiwara, Premkumar B Saganti, Akihisa Takahashi
Organizer
35th Annual Meeting of the American Society for Gravitational and Space Research
Int'l Joint Research
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