2015 Fiscal Year Annual Research Report
ユビキチンネオバイオロジー:拡大するタンパク質制御システム
Project Area | New aspect of the ubiquitin system : its enormous roles in protein regulation |
Project/Area Number |
24112001
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
岩井 一宏 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (60252459)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
駒田 雅之 東京工業大学, 生命理工学研究科, 教授 (10225568)
嘉村 巧 名古屋大学, 理学(系)研究科(研究院), 教授 (40333455)
佐伯 泰 公益財団法人東京都医学総合研究所, その他部局等, その他 (80462779)
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Project Period (FY) |
2012-06-28 – 2017-03-31
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Keywords | 領域内研究者交流 / 情報交換 / 研究技法共有 |
Outline of Annual Research Achievements |
タンパク質性の翻訳後修飾因子であるユビキチンは、発見された経緯からタンパク質分解と関連して研究が発展した。しかし近年、ユビキチン修飾は分解以外の様式でもタンパク質の機能を制御して、広汎な生命現象に関与していることが明確となりつつある。ユビキチンは「ユビキチンコード」と定義できるほど多様な様式で標的タンパク質に付加されてそれらの機能を制御しており、生命科学におけるユビキチン修飾系の重要性は益々拡大すると想定されている。 今後の我が国のユビキチン研究の発展に不可欠である最先端の解析技術の開発と、ユビキチンコードによる新たな生命機能制御メカニズムの解析を進めるために、領域の計画研究の研究代表者と分担研究者が本研究課題に分担研究者あるいは連携研究者として加わり役割を分担して領域を運営している。 平成27年度には21の公募研究班が加わったので、7月に研究内容の紹介と領域内共同研究の発展を狙って公募研究班の研究内容を発表する第1回班会議を、領域の若手研究者の国際化を目指して若手が英語で発表する若手シンポジウムと同時開催した。当初は韓国人ユビキチン研究者を招へいした国際シンポジウムを同時開催する予定であったが、MARSのため開催が叶わなかったので、次年度に別の国際会議の開催を計画している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
領域で配備した最新鋭の質量分析計によるユビキチン鎖の定量的、かつ高感度同定法、ユビキチン化基質同定法が広く共有されているので、計画研究の佐伯の研究室に配当する研究費を増額したが、配当増に相応しい共同研究が展開している。加えて、新規に領域に参画した公募研究班とも良好な研究交流が進んでおり、順調に推移していると評価される。
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Strategy for Future Research Activity |
平成28年度には12月にユビキチン系の発見でノーベル賞を受賞されたCiechanover博士をはじめ、韓国、アメリカから研究者を招へいして国際会議を開催する予定である。
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Research Products
(5 results)