2012 Fiscal Year Annual Research Report
Genes/SNPs of lipid mediators and diseases
Project Area | Machineries of bioactive lipids in homeostasis and diseases |
Project/Area Number |
22116010
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
清原 裕 九州大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (80161602)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
久保 充明 独立行政法人理化学研究所, ゲノム医科学研究センター, 副センター長 (30442958)
二宮 利治 九州大学, 大学病院, 助教 (30571765)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 一塩基遺伝子多型 / 関連遺伝子 / 生活習慣病 / 代謝性疾患 / メタボリック・シンドローム / 肥満 / 疫学研究 / 心血管病 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、まず脂質メディエーターの関連遺伝子群118SNPsを選び、2002年の福岡県久山町の循環器病健診を受診した40歳以上の一般住民3,196名(受診率78%)から採取したDNA検体を用いて、SNPsタイピングを行った。SNPsタイピングにはインベーダー法を用いた。選出された118個のSNPsのうち、マイナーアレル頻度が1%以上であったSNPsは21個であった。 続いて、21個の脂質メディエーター関連遺伝子と生活習慣病との関係を検討した。評価項目は、高血圧の有無、収縮期血圧値、拡張期血圧値、糸球体濾過値、心電図異常の有無、糖尿病の有無、空腹時血糖値、総コレステロール値、HDLコレステロール値、中性脂肪値、BMI、肥満の有無、メタボリック・シンドロームの有無とした。統計解析には、共分散分析またはロジスティック回帰分析を用いた。有意水準はp0.0024(ボンフェロニー補正後)とした。その結果、rs2074735(PLA2G3遺伝子)のメジャーアレルCCを有する群に比べ、マイナーアレルGGを有する群ではHDLコレステロールの平均値(性年齢調整後)が有意に高かった(CC: 61.0±0.4 mg/dl、CG: 62.6±0.4 mg/dl、GG: 65.2±0.9 mg/dl、傾向性p値=0.001)。さらに、rs55671452(PA-PLA1遺伝子)の正常群(NN)に比べ、欠損群(DD)においてBMIの平均値(性年齢調整後)は有意に高かった(NN: 23.1±0.1 kg/m2、DN: 23.7±0.2 kg/m2、DD: 23.4±0.9 kg/m2、傾向性p値=0.002)。それ以外の19SNPsと上述の評価項目との間に有意な関係を認めなかった。 今後、追跡調査の成績を用いて、21SNPsが心血管病や生活習慣病の発症に及ぼす影響について検討していく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
脂質メディエーター関連遺伝子群のSNP測定を行い、久山町の一般住民を対象にした疫学研究において生活習慣病との関係を横断的に解析し、一定の知見を得た。
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Strategy for Future Research Activity |
今後、久山町においてDNAサンプルを収集した集団の追跡データを整備し、その追跡調査の成績を用いて脂質メディエーター関連遺伝子と心血管病や生活習慣病の発症との関係を検討する予定である。研究計画の変更や研究遂行上の問題点は特にない。
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Research Products
(32 results)