2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project Area | Molecular mechanisms for establishment of sex differences. |
Project/Area Number |
22132006
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
山田 源 熊本大学, 発生医学研究所, 教授 (80174712)
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Keywords | 性 / 細胞・組織 / シグナル伝達 / 遺伝子 / 動物 / 発生・分化 / ミュータントモデル |
Research Abstract |
高等動物にとって最も重要な器官形成過程である性差を呈す形成過程のメカニズム及びその関与因子群について解析した。ヘッジホッグシグナル(Hh)は我々のこれまでの解析で初期生殖器官形成に重要な増殖因子群である事が判明している。今回コンディショナルなミュータントマウスを駆使する事によってヘッジホッグシグナルが生殖器・腹部の形成、更には膀胱やヘルニア等を含んだ多種病態に関与する事が明らかとなった。更に同シグナル自身がアンドロジェンシグナル等と共に性差形成に重要であるかについて、シグナルのエフェクターとして重要なGli転写因子群の複数のミュータントを用いて解析した。その結果、Gliシリーズのミュータントマウスが性差に応じて生殖器形態形成異常を生じ、同シグナルが性差形成に関与している事が判明した。その後トロント大のグループにおいてもこの結果を指示するアンパブリッシュのデータが得られ、世界でも支持されつつある。また、男性化に重要なアンドロジェンシグナルが機能をしているオスの生殖管形成プロセスとして精巣上体形成過程を解析した。性差を呈さない上皮制御過程においてマスターレギュレーターであるp63が、性差を呈さない上皮分化ばかりでなく、精巣上体のようなオス化を示す管腔上皮分化過程に寄与する事が明らかとなった。更に研究を展開し、性差を呈する器官形成及び一般器官形成両者の本質的な類似性と相違性について解析を進める予定である。
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Research Products
(20 results)
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[Presentation] Reproductive organ formation.2010
Author(s)
Gen Yamada
Organizer
Developmental Mechanism and Disease-joint meeting of Dev.Dyn.and SIBCB
Place of Presentation
Shanghai Institute for Biological Sciences Shanghai, China
Year and Date
2010-06-18