2012 Fiscal Year Annual Research Report
Neural basis of intuitive and deliberative decision-making impairments in neuropsychiatric disorders
Project Area | Elucidation of neural computation for prediction and decision making: toward better human understanding and applications |
Project/Area Number |
23120009
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
高橋 英彦 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (60415429)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加藤 元一郎 慶應義塾大学, 医学部, 准教授 (80161123)
須原 哲也 独立行政法人放射線医学総合研究所, その他部局等, その他 (90216490) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 意思決定 / 神経科学 / 精神・神経疾患 |
Outline of Annual Research Achievements |
初年度に得られた健常者の結果をもとに、経済的あるいは社会的意思決定を評価する課題を、意思決定が極端であったり、異常である様々な精神・神経疾患(統合失調症、うつ病、ギャンブル依存等)に適応し、モデルの妥当性を評価するとともに、疾患の意思決定障害や精神症状の客観的・定量的評価を試み、脳画像や生理指標(アイカメラ)との関連を探った。さらに、健常者のPETで得られた知見も参考に健常者にドーパミン・セロトニン・ノルアドレナリンなどの神経伝達を制御する薬物を投与し、意思決定に関連する行動指標や脳活動を検討した。ドーパミン・セロトニン・ノルアドレナリンなどの神経伝達を制御する薬物の意思決定に与える影響を検討する研究も一部、論文化が出来たが、まだ、更なる薬物や課題の検討が必要である。これまでの成果の一部[公平性とセロトニン神経伝達、損失忌避とノルアドレナリン神経伝達の関係)を招待講演や英文総説にまとめることが出来た。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
健常者に対して用いていた意思決定課題がやや複雑で、統合失調症患者においては難易度が高く十分に理解されないという問題があり、一部、意思決定課題の簡素化を行い、サンプルを取り直すことになり、統合失調症においては、計画よりやや遅れた感がある。その一方で、ギャンブル依存の患者はリクルート体制を構築し、予想以上にサンプル数(N=30)程度集まり、現在、画像、行動データの解析に入っている。ドーパミン・セロトニン・ノルアドレナリンなどの神経伝達を制御する薬物の意思決定に与える影響を検討する研究も一部、論文化が出来たが、まだ、更なる薬物や課題の検討が必要である。これまでの成果の一部を招待講演や英文総説にまとめることが出来た。領域内での異分野の研究者との新たな共同研究にも着手できた。
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Strategy for Future Research Activity |
統合失調症のサンプルを引き続き、増やす努力が必要である。また、摂食障害患者のリクルートも始めており、意思決定や報酬系という見地から当疾患の病態生理理解を目指す。ドーパミン・セロトニン・ノルアドレナリンなどの神経伝達を制御する薬物の意思決定に与える影響を検討する研究も加速させる。
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Research Products
(26 results)